9月29日、ナスダック総合指数は史上最高値を更新しました。ハイテク大手株の上昇が、米国債利回りの上昇による圧力を相殺した形です。S&P 500も最高値に肉薄し、投資家は今週始まる第3四半期の決算発表に向けた期待感を強めています。
ナスダック総合指数の史上最高値更新とハイテク株の強さ
月曜日の市場において、ナスダック総合指数は堅調な動きを見せました。ロイターの報道によると、ナスダックは27,380.34ポイントまで上昇し、史上最高値を記録しました。一方、S&P 500も0.46%高の7,758.16ポイントで取引を終え、夏に付けた過去最高値まで0.3%の距離に迫っています。ダウ平均株価は、市場によって数値が若干異なりますが、51,144.50から51,274.32の間で推移し、一部の報道では0.18%の上昇とされました。
この上昇を牽引したのは、人工知能(AI)関連のハイテク大手銘柄です。Nvidiaは1.1%上昇し、前回の記録的な高値付近で取引されました。また、Meta Platforms、Microsoft、Teslaもそれぞれ1%以上のプラスを記録しました。Infrastructure Capital Advisorsの創業者兼CEOであるJay Hatfield氏は、ハイテク株がパンデミック以降、金利感応度が低く、高い利益成長を背景とした「避難場所」として機能していると指摘しています。
「債券取引の逆のようなものです。ハイテク株を買い、それ以外を売る。まさに止まらない巨大な力です。(中略)計算能力への需要は非常に強く、金利の影響をほとんど受けていません」 Jay Hatfield, Infrastructure Capital Advisors創業者兼CEO

米国債利回りとエネルギー価格の相場への影響
一方で、市場には慎重な見方も残っています。米国債の利回りは高水準で推移しており、10年物米国債利回りは5.31%に達しました。これは2002年以来の高水準に近いレベルです。さらに、イランとの戦争に関連した供給不安から、原油価格は1バレルあたり90ドルから100ドル超の範囲で乱高下を続けています。B. Riley Wealthのチーフ・マーケット・ストラテジストであるArt Hogan氏は、投資家心理について次のように分析しています。
「経済指標の発表が少なく、決算シーズンまであと1週間という状況で、投資家は何かポジティブな材料を探しており、明らかにエネルギー価格の下落に注目しています」 Art Hogan, B. Riley Wealthチーフ・マーケット・ストラテジスト
今後の決算発表と連邦準備制度の動向
マクロ経済面では、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに対する懸念がやや後退しています。金曜日に発表された雇用データが予想を下回ったことで、CMEのFedWatchツールによると、今月の会合で金利を据え置く確率は80%に達しています。米国経済は、AIデータセンターへの巨額投資や個人消費の底堅さに支えられていますが、インフレが家計を圧迫しているという側面も依然として存在しています。