ソニー側は公式声明で、今回の決定をコジマプロダクションとのコラボレーションから離れるという困難な決断であったと表現しています。一方で、小島氏のビジョンに対する敬意は変わらず、両者の関係は依然として強固であると強調しました。
Asha Sharma CEOによるXboxの戦略的リセット
Xbox picks up Kojima’s Physint after PlayStation dropped it
このタイミングでの獲得は、Xboxにとって極めて大きな戦略的勝利と言えます。今年、Phil Spencer氏の後任として就任したXbox CEOのAsha Sharma氏は、Xboxのビジネスをリセットし再構築する取り組みの中で、小島氏を優先事項としました。Sharma氏は今夏にスタッフに送ったメモの中で、「私たちの最強のフランチャイズと、最大の新しいアイデア」に焦点を当てることを約束しており、Physintのような重要タイトルの確保は、この優先事項を反映したものです。このリセット策には、今年リリースの『Gears of War: E-Day』や2027年の『Clockwork Revolution』に始まるコンソール独占タイトルの復活も含まれています。
Sharma CEOは声明の中で、「クリエイターには、自分のアイデアをどのように、そしてどこで実現させるかを選択する権利があります。小島さんが、コジマプロダクションによる『Physint』でXboxと共に歩むことを選んでくれたことを光栄に思います。慣習に挑戦するという彼の野心は、Xboxがサポートしたい創造性のあり方を反映しています」と述べています。
突然のパブリッシャー変更の経緯
今回の変更は、PlayStation Studiosが『Physint』のプロジェクトをキャンセルすることを決定したことで起こりました。コジマプロダクションおよび小島秀夫氏は、自身のXアカウントにて、今年6月中旬にPlayStation Studiosから予期せぬキャンセル通知を受け取ったことを明らかにしています。
XBOX and KOJIMA PRODUCTIONS Expand Partnership to Publish PHYSINT
小島氏はXへの投稿で、「PHYSINTは、私個人にとってもコジマプロダクションにとっても重要なプロジェクトです。プロジェクトを存続させるため、私たちはその後3ヶ月間、休むことなく新しいパートナーを探し続けました。多くの分野の方々に助言を求め、交渉を重ねた結果、未来への共通のビジョンを持つパートナーとしてXboxを見出し、再び彼らとチームを組むことに決めました」と説明しています。また、「私たちのジャンルを定義するアクション・エスピオナージ・タイトルであるPHYSINTの開発は進行中であり、今後も前進し続けるので安心してください」と付け加えました。


Xboxとコジマプロダクションの拡大するパートナーシップ
Xboxとコジマプロダクションの協力関係は、本作だけにとどまりません。Xboxはすでに、ジョーダン・ピール(Jordan Peele)とのコラボレーションによるホラーゲーム『OD』のパブリッシングを予定しています。小島氏は「これにより、Xboxとの関係は『OD』を超えて拡大します。『PHYSINT』の開発を進めるにあたり、私たちは世界中のプレイヤーに向けてアクション・エスピオナージというジャンルを再定義することに引き続き取り組んでいきます」と述べています。
PHYSINT Moves to Xbox After PlayStation & Kojima Productions
今後の展望とリリース時期
『Physint』は、小島氏の『メタルギア』シリーズの精神的な後継作になると期待されており、「ジャンルを定義するアクション・エスピオナージ・タイトル」と位置づけられています。一方、『OD』は未完成に終わった『PT』の精神的な後継作とされており、リリース順では『OD』が『Physint』に先行して発売される予定です。