マイクロソフトは10月13日、Windows 11向けの月例セキュリティ更新プログラムを公開した。一部のゲームで発生していたマウス入力の不具合修正に加え、Copilotキーの再割り当て機能や過去最多規模となるセキュリティパッチが含まれている。
ゲームのマウス入力不具合を修正
今回の更新プログラム「KB5127648」により、一部のゲームで発生していたマウス入力のカクつき問題が解決された。この修正は9月22日に配布されたプレビュー版には含まれておらず、今回が初めての一般提供となる。リリースノートには特定のタイトルやハードウェア構成に関する詳細な記載はないが、ゲームプレイ環境の改善が図られた。対象となるのはWindows 11バージョン24H2から26H2までであり、バージョン26H1には別パッケージのKB5127646が提供される。
Copilotキーのカスタマイズが可能に
設定メニューからCopilotキーの機能を変更できるオプションが新たに追加された。ユーザーは「設定」>「Bluetoothとデバイス」>「キーボード」から、同キーを右Ctrlキーやコンテキストメニューキーとして再割り当てできる。ただし、マイクロソフトは段階的に機能を展開しており、利用可能になるまで時間がかかる場合がある。また、右Ctrlを選択した際に「右Ctrl + Win」といったショートカットキーと競合する可能性があるため、同社は左Ctrlの利用を推奨している。
過去最多の脆弱性修正を実施
マイクロソフトは今月、合計で1,400件を超えるCVE(共通脆弱性識別子)を修正した。これは同社および独立系セキュリティ追跡機関の集計によると過去最多の規模である。修正対象はWindowsのみならず、Office、Exchange Server、.NET、Visual Studioと広範囲に及ぶ。特にWindows Shellの脆弱性「CVE-2026-96951」は、Mark of the Web保護を回避するものであり、既に実環境で悪用が確認されていたため、迅速なパッチ適用が求められている。
Windows 11 24H2 Home/Proのサポート終了
10月13日は、Windows 11 24H2のHomeおよびProエディションにとって最後のセキュリティ更新提供日となった。以降、これらのエディションでセキュリティパッチを受け取るためには、25H2または26H2へのアップグレードが必須となる。なお、EnterpriseおよびEducationエディションについては、2027年10月12日までサポートが継続される予定だ。
- エクスプローラーのプレビューペインでPDFが正常に表示されるよう改善
- コールドブート後のWindows Hello指紋認証失敗を修正
- AC-3オーディオ関連のクラッシュおよびAlways On VPNの接続問題を解決
- マニトバタイムゾーン(UTC-05:00)の追加
- 一部の記憶域スペースがオンラインにならない問題を修正
管理者に求められる迅速なパッチ適用
今回の更新プログラムには、印刷障害の修正や複数の深刻度「緊急」の脆弱性対策が含まれており、組織と個人双方にとって重要なリリースとなっている。特にゼロデイ攻撃が確認されている現状では、Windows Updateを通じた速やかな適用が不可欠だ。今後は混在環境における管理者の負荷が懸念されるが、各製品のサポートライフサイクルを考慮した計画的な移行と更新作業が、引き続きシステム環境の安全性を左右することになる。