Webで広く使われているスクリプト言語「PHP」の重大な脆弱性に対処するため、日本時間の21日23時から予定されるセキュリティリリースに向け、国内の主要インターネットサービスやゲームで21日午後から緊急メンテナンスや一時停止の動きが広がっていると、Impress Watchが報じた。
PHP開発チームが公開する2件の重大な脆弱性とセキュリティリリース
PHP開発チームは、2件の重大な脆弱性に対処するため、日本時間の21日23時にセキュリティリリースを公開する予定である。これに伴い、パッチ公開後のサイバー攻撃を警戒し、多くの事業者が予防的にシステムを一時停止する措置をとっている。ネットショッピングの「BASE」や保育園施設向けの「コドモン」が21日午後からメンテナンスに入ったほか、PixivやDMM.com、niconico、さくらインターネットの一部サービスも20時すぎから緊急メンテナンスを実施した。
グランブルーファンタジーやウマ娘など多数のゲームサービスが一時停止
インプレスの報道によると、今回の緊急メンテナンスやサービス停止はインフラやECサイトだけに留まらず、広範なエンターテインメント分野にも及んでいる。「グランブルーファンタジー」や「ウマ娘 プリティーダービー」といった多数のゲームタイトルも、セキュリティリリースへの対応としてサービスを一時停止する事態となった。事業者は公開前の段階から予断を許さない状況下で安全確保を急いでいる。
PHPの重大な脆弱性に関し、本日午後11時に公開が予定されている修正パッチを可及的速やかに適用することが困難な場合は、例えばウェブサイト等を一時的に停止させることも、リスクを低減させるための有効策の一つと考えられます。
IPAや国家サイバー統括室による可及的速やかな適用の呼びかけ
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)や国家サイバー統括室、サイバーセキュリティ対策本部などは今回の脆弱性について注意喚起を出し、修正パッチの「可及的速やかな適用」を強く呼びかけている。また、一部の地方自治体においても事前にシステムの1時停止を予告するなど、行政機関と民間企業の双方が警戒レベルを引き上げて対応にあたっている。
高市総理によるXでの声明とウェブサイト停止という選択肢
21日21時55分、高市総理は自身のXアカウントで声明を発表した。修正パッチを速やかに適用することが困難な場合について、「ウェブサイト等を一時的に停止させることも、リスクを低減させるための有効策の一つ」とし、事業者へ向けて大至急の対応を呼びかけた。国家サイバー統括室の公式Xアカウント(@cyber_forecast)でも関連情報が発信されており、同室もウェブサイトの一時停止を有効なリスク低減策として挙げている。
今後の各サービスの復旧スケジュールや、修正パッチ適用後のシステム稼働状況については、各事業者の公式発表や続報が待たれる状況となっている。
皆様に、今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです。 多くのウェブサイトで使用されているPHPに関し、PHPのセキュリティチームが、重大な2件の脆弱性に関する注意喚起を行っています。…