2026年10月7日にタンパベイ・レイズに敗れてプレーオフ敗退が決定した後、ニューヨーク・ヤンキースのジャズ・チザムJr.二塁手は、苦しいシーズンとなり、最終戦でのスタメン落ちや球団による逼迫するロースター判断があったものの、チームに残留したいという明確な意欲を示した。
敗退直後に語った残留への強い思い
ニューヨーク・ヤンキースは10月7日、アメリカン・リーグ地区シリーズ(ALDS)でタンパベイ・レイズに敗れ、ポストシーズンから姿を消した。この敗戦によりチームの今季が幕を閉じた直後、フリーエージェント(FA)を控えるジャズ・チャゾムJr.
バハマ出身で幼少期からヤンキースファンだった彼は、デレク・ジーターらのプレーを見て育ったと語り、球団での日々を振り返った。チームの一員として過ごした時間に深い愛着を示しつつ、自身の契約期間の満了とチームを去る可能性について「ここで終わるかもしれないのを見るのは辛いが、それはビジネスの一部だ」と述べている。

チャゾムJr.
ニューヨーク・ヤンキースタジアムの二塁手であるジャズ・チャゾムJr.は「僕はヤンキースファンとして育んだんだ。バハマ出身だから、デレク・ジーターやみんなのプレーを毎日見ていて、ヤンキースにいるのは本当に素晴らしい時間だった。ヤンキースでの時間が大好きだったよ。ヤンキースで素晴らしい年を過ごせたし、オールスターにも選ばれたし、シルバースラッガー賞も獲った。ああ、本当に最高だったよ」と語った。
苦難の2026年シーズンと打撃成績の低迷
2025年にオールスター選出やシルバースラッガー賞を受賞し、31本塁打・31盗塁を記録して飛躍を遂げたチャゾムJr.
シーズン開幕前には、大谷翔平に続く「50-50(50本塁打・50盗塁)」の達成を目標に掲げていたものの、実際の打撃成績はリーグ平均を下回る結果となった。特に左投手に対する苦戦が続き、三振率の高さや守備面でのマイナス指標も重なり、評価が分かれるシーズンとなった。今季は137試合に出場し、打率.231、出塁率.312、長打率.399、19本塁打、55打点、41盗塁という成績を残した。
得点圏や期待値を示す各種指標でも課題が残り、二塁手としても失策を記録するなど、攻守にわたって波の激しさが浮き彫りとなった。

起用法の変化と指揮官との交錯する通信
ポストシーズンにおいて、チャゾムJr.
試合中に観客席からブーイングを浴びる場面もあった。これに対し本人は、過去にアーロン・ジャッジら主軸選手もブーイングを受けた経験があることに触れ、勝利を目指してプレーしている最中での反応に困惑しつつも、冷静に受け止める姿勢を示した。
ワイルドカードシリーズ第1戦では、試合前にアーロン・ブーン監督から「今夜のチームで最も重要な人物かもしれない」とのテキストメッセージを受け取っていたものの、今回のポストシーズン最終戦では事前の会話がなく、先発メンバー表を見て初めて自身が外れたことを知ったという。

迫られる球団の去就決断とオフの市場動向
ヤンキースは、一塁手のポール・ゴールドシュミット、外野手のトレント・グリシャム、クローザーのデビッド・ベドナーらとともに、チャゾムJr.の去就についても決断を下すオフシーズンを迎えている。チームは主砲アーロン・ジャッジを欠きながらも93勝を挙げてポストシーズンに進出したものの、ア・リーグ地区シリーズで敗退した。
市場では、ブランドン・ロウやグレイバー・トーレスといった他の二塁手の動向も取り沙汰されており、球団がチャゾムJr.の年俸要求に応じるか、あるいはインハウスの若手や他選手を検討するかどうかが注目を集めている。本人は残留への強い希望を語っているものの、球団側がどのような経営判断を下すのか、今後の動向に大きな注目が集まっている。