NASAは9月、Artemis IIの司令官を務めたリード・ワイスマン(Reid Wiseman)とパイロットのビクター・グローバー(Victor Glover)の両宇宙飛行士が、名誉職(emeritus status)へ移行することを発表しました。
名誉職としての役割と今後の活動
ヒューストンのジョンソン宇宙センターにおけるこの名誉職では、高度な技術的・専門的知識を持つ個人として、現在の職員のトレーニングやメンターを務めることでNASAを支援します。両名はコンサルタントのような役割を担い、今後のArtemis計画のミッション計画を支援する見込みです。
NASAのジャレッド・アイザックマン(Jared Isaacman)管理者は、2027年に予定されているArtemis IIIおよびその後のミッションに向け、彼らが宇宙飛行士やフライトコントローラー、エンジニアに得られた知見を共有し続けることに感謝していると述べています。また、グローバー氏はOrion宇宙船のシステムに関する知識を次世代に継承させるほか、航空宇宙、リーダーシップ、公共サービスの取り組みを支援する予定です。
ワイスマン氏は、2回の宇宙ミッションやチーフ・アストロノートとしての経験を振り返り、名誉職プログラムを通じて今後のミッションやプログラムに貢献できることを嬉しく思うと述べています。
Artemis IIミッションの成果
ワイスマン氏とグローバー氏は、クリスティーナ・コック(Christina Koch)氏、カナダ宇宙庁(CSA)のジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen)氏と共に、SLSロケットとOrion宇宙船で月を周回するArtemis IIミッションに従事しました。

この10日間のミッションは4月10日にスプラッシュダウンして終了し、彼らは1972年以来、低地球軌道を超えて宇宙へ旅立った最初の人々となりました。NASAは、2028年のArtemis IVによる米国人宇宙飛行士の月面帰還に向け、彼らによる知識の移転が不可欠であるとしています。