スペインの首都に建設された新コース「マドリング」で今週末、F1スペイングランプリが開催される。公道と専用セクションを組み合わせたこのサーキットは、45年ぶりにマドリードにF1を呼び戻すものとなるが、ドライバーらはそのリスクの高さに警戒を強めている。
F3テストで19回のレッドフラッグが発生
2週間前に行われた2日間のフォーミュラ3テストでは、19回のレッドフラッグが発生した。ウィリアムズのジェームス・バウルズ代表が「マシンを破壊するトラック」と評するなか、メルセデスのジョージ・ラッセルはシミュレーター走行後の感想として、このコースをクレイジーなサーキットと表現し、カレンダーの中で間違いなく最もリスクの高いサーキットの一つになるとの見解を示した。
コースにはトリッキーなコーナーやブラインド出口、壁との距離が近くミスが許されない箇所が多く点在している。アレックス・アルボンはコースを歩いた後、高速コーナーやブラインドコーナーが多い点についてマカオのような雰囲気だと述べ、コーナーの先に停止車両があった場合などの視認性に懸念を示し、今週末にいくつかのクラッシュが起こることは避けられないと予想している。ピエール・ガスリーも、レッドフラッグが出ることに賭けると述べた。
多様なコーナー構成とエンジニアリングの課題
マドリングは、起伏や「ラ・モヌメンタル」と呼ばれるユニークなバンクコーナー、90度や180度のコーナーなど、あらゆる種類のコーナーを含む15のコーナーで構成されている。チャンピオンリーダーのキミ・アントネリは、ドライバーとエンジニアの両方にとって今年最も複雑なトラックになると指摘した。
アントネリは、ブレーキをかけながらステアリングを切る必要がある17番コーナーなどを例に挙げ、ミスが許されない非常に困難なコースであると説明。エンジニアリング面でも、ラップ全体で妥協点となるセットアップを見つけることは容易ではないとしている。

その他のドライバーからも、ジェダやバクー、あるいはモナコに例える声が上がっている。地元マドリード出身でサーキット・アンバサダーも務めるカルロス・サインツや、スペインでのレースに意欲を示すフェルナンド・アロンソらと共に、ドライバーらは金曜日のフリー走行1からこの未知のコースに挑む。