アリゾナ・ダイヤモンドバックスは8月31日(月)、二塁手のケテル・マルテを故障者リスト(IL)から復帰させ、フィラデルフィア・フィリーズとのホームシリーズ開幕戦にスタメン起用した。マルテは指名打者(DH)として出場し、打順は4番に組み込まれた。このロースター枠を確保するため、新人内野手のホセ・フェルナンデスがトリプルAのリノへ降格となったことが公式に発表された。
不可解な不在と故障者リストへの移行
今回の復帰に至るまで、マルテはチーム内で物議を醸す状況にあった。8月17日、ボストン・レッドソックス戦のためにフェンウェイ・パークに現れなかったことで、当初は制限リスト(restricted list)に入れられた。その後、左膝の炎症がMRI検査で判明し、膝への注射を受けたことで、3日後に故障者リストへと移った。
マルテは記者会見で、不在の理由について「フラストレーションが溜まった瞬間だった」と説明した。また、自身の私生活で問題が起きた際に、それを話したくない性格であることにも触れた。一方で、不在当日の朝に身体に痛みがあり、反応できなかったとし、「誰も私の代わりに決定を下ったわけではない。現れなかった決定をしたのは私だ」と、トーレ・ロブルボ監督を失望させたことを謝罪した。
また、チームが試合を行っていた8月21日には、ダイヤモンドバックスの施設近くにあるトーキング・スティック・リゾート・カジノでギャンブルをしている姿がSNS上の写真やビデオで確認されていた。これについてマルテは、自身の行動について謝罪する意向は示したが、カジノでカードをプレイしていたこと自体については謝罪しなかった。
チーム内部の調整とベテラン選手の反応
ロブルボ監督とマイク・ヘイゼンGMは、ソルトリバー・フィールズでマルテおよび代理人と面会し、直接事情を聞いた。マルテは監督とGMには謝罪したが、チームメイトへの謝罪は後日となった。ロブルボ監督は、チームの結束を高めるために、マルテが選手たちに直接謝罪することが重要であると考えていた。

事態を収束させるため、直近のホームスタンド後には、コービン・キャロル、ヘラルド・ペルドモ、ノーラン・アレナド、エドゥアルド・ロドリゲス、メリル・ケリーらベテラン選手らが監督およびGMと約45分間の会合を持った。この会合で、選手たちはマルテを再び迎え入れる準備ができていることを示した。アレナドは、感情的な側面はあるにせよ、勝利するためには才能あるマルテがラインナップに入ることが最善の策であるとの考えを示している。
今後の展望とプレーオフ争いへの影響
ロブルボ監督は、過去4シーズン連続でマルテが許可なく試合に欠場したケースがあると言及している。昨シーズンにはオールスター休暇後にドミニカ共和国へ戻り、3試合を欠場した際、自宅が泥棒に入られたことで精神的に追い込まれていたと説明し、後にチームに謝罪した経緯がある。
ケテル・マルテの今季成績(復帰時点)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出場試合数 | 118試合 |
| 打撃成績 | .249 / .314 / .446 |
| 本塁打 | 21本 |
| 打点 | 67打点 |
| wRC+ | 106 |
チームは、この騒動を乗り越え、プレーオフ進出という目標に向けて野球に集中することを目指している。マルテは記者会見で、「一人の人間として、チームメイトの前に立ち、許しを請いたい」と述べ、信頼の回復に努める意向を示した。
詳細はMLB.comやUSA Todayなどで報じられている。