ビリングス近郊の住宅で起きた銃撃と火災の惨劇
モンタナ州ビリングス近郊の住宅で2026年8月23日の日曜日、家族が集まって夕食をとっていた最中に銃撃事件とそれに続く火災が発生し、4世代にわたる親族8人が命を落としました。被害者には90代の車椅子生活を送る高齢女性から7歳の子どもまでが含まれており、地域社会全体に大きな衝撃を与えています。
事件現場となった住宅は市外の郊外地区にあり、消火栓の設置義務がない地域でした。ビリングス警察署の広報担当であるジェフ・ストヴァル(Jeff Stovall)氏は、火災によって建物が基礎まで全焼したため構造的な安全性の確保が難しく、捜査が難航していると明らかにしています。ビリングス警察署は声明で「First and foremost, the Billings Police Department extends our deepest condolences to everyone affected by this awful tragedy」とし、「Our thoughts are with the families, loved ones, and all those impacted during this incredibly difficult time」と深い哀悼の意を表明しました。
ビリングス消防署のマット・ホッペル(Matt Hoppel)署長によると、消防隊員は月曜日の午前1時頃まで消火活動にあたりました。現場が安全に確保されるまで消火活動が遅れたため、炎が家全体に燃え広がる結果となりました。
命がけで911通報を行った12歳少女の行動
犠牲となった家族の中には、ブラッド・アイランド(Brad Ireland)氏の元妻であるミーガン・ゲキエール(Megan Ghekiere)氏と、ふたりの子どものオーウェン・アイランド(Owen Ireland)君(13歳)、クロエ・アイランド(Chloe Ireland)ちゃん(7歳)が含まれています。さらに、ミーガン氏と現在の夫であるアダム・ゲキエール(Adam Ghekiere)氏との間の連れ子であるランドン・ゲキエール(Landon Ghekiere)君(15歳)とシャーロット・ゲキエール(Charlotte Ghekiere)ちゃん(12歳)も命を落としました。
家族の友人であり、葬儀費用などを支援するためのオンライン fundraiser を立ち上げたジェニファー・マーサー(Jennifer Mercer)氏によると、12歳のシャーロットちゃんが自宅内から緊急通報用ダイヤルに連絡し、家族を救おうと試みていました。マーサー氏は、「The one thing we do know is that Charlotte was the hero」、「Charlotte called 911 and she tried to save her family. And that’s something the family does want out there」と語っています。また、ランドン君はビリングス・シニア高校(Billings Senior High School)で新学期に10年生(ソフォモア)を迎える準備をしており、シャーロットちゃんは7年生に進級する予定であったと、CBS系列のKTVQが報じています。
容疑者の背景と現場へ駆けつけた家族の証言
元夫のブラッド・アイランド氏が明かしたところによると、容疑者は44歳のアラン・スミス(Alan Smith)です。スミス容疑者は両親の自宅に何年も同居していましたが、事件の数週間前に両親から家を出るよう求められていました。事件当日の日曜日、家族が集まる夕食の場に予期せぬ形で戻り、銃撃に及んだとされています。
スミス容疑者は祖母、両親、妹、そして4人の子どもたちを殺害した後、住宅に放火して逃走を図り、その後自ら銃で命を絶ったと捜査関係者や親族は伝えています。元妻のミーガン氏とアイランド氏が6年前に離婚した後、ミーガン氏は子供たちとともにモンタナ州へ移住し、そこで現在の夫となるアダム・ゲキエール氏と出会いました。アダム氏は事件発生時、仕事で不在でした。ミーガンの両親であるダナ(Dana)およびバーブ(Barb)のミス夫妻もすぐにビリングスへ引っ越し、娘の家の近くに家を購入しました。ダナ氏の高齢の母であるエヴリン・スミス(Evelyn Smith)氏は、近くのシニア向けコミュニティで暮らしていました。

アイランド氏は、アリゾナ州から「There were many red flags and many people spoke out」「No one listened」と述べています。アラン・スミス容疑者は部屋にこもりきりでパソコンに向き合う「ハーミット(世捨て人)」のような生活を送っており、「No one knew what he did in there 24/7」とアイランド氏は語っています。アラン・スミス容疑者はイースタン・ワシントン大学(Eastern Washington University)に通った経歴があるものの、定職に就くことができず、モンタナ州およびワシントンの犯罪歴データベースの検索では逮捕や起訴の記録は見つかっていません。アイランド氏の知る限り、アラン・スミス容疑者が過去に暴力沙汰を起こしたことはなかったものの、事件を受けて地域社会全体が深い悲しみに包まれています。