ニューヨークのブルックリンにあるバークレイズ・センター前で、インディアナ・フィアーズとニューヨーク・リバティの試合を前に、トランスジェンダーアスリートのスポーツ参加をめぐり対立するグループが抗議活動を行ったと、USA Todayが報じた。この問題は、WNBA全体を巻き込む議論に発展している。
バークレイズ・センター前で対立グループが抗議活動
現場では、ニューヨーク市警(NYPD)の警官がバリケードを設置し、対立するグループを隔てて警戒にあたった。New York Postによると、インディアナ・フィアーズのスター選手であるソフィー・カニンガムのコメントを支持するグループ約60人と、トランスジェンダーの権利を支持する100人以上のグループが集結した。
発端となったコメントと各陣営の主張
この対立の発端となったのは、カニンガム選手が先月ESPNのインタビューで、女子スポーツやロッカールームで少女たちを守りたいと述べ、生物学的な男性と競技すべきではないという趣旨の発言をしたことである。この発言は大きな議論を呼んだが、カニンガム選手自身はトランスジェンダーを嫌悪している発言は一度もしていないと語っている。
リバティのサポーターであるエリザベス・フェダック氏らが組織した支持グループは、「女性のスポーツを守ろう」と訴え、安全性の問題や女性アスリートのリスクを強調した。一方、トランスジェンダー権利支持のグループは、「トランスジェンダーの人々もスポーツに属している」「ビッグットを排除せよ、トランス女性を排除するな」などのスローガンを掲げ、多様性と包摂性を祝う姿勢を示した。
テキサス州司法長官による動向の注視
こうした中、テキサス州のケン・パクストン司法長官は、インディアナ・フィアーズのガードであるソフィー・カニンガムを支持するファンへのWNBAの対応について、最近の事例を引き合いに出しながら注視していると表明した。Yahooの報道によると、パクストン長官はアトランタでのシャツ着用に関する一件や、シアトルでの事例などを挙げ、ファンが公平に扱われているかどうかをテキサス州として確認していると述べている。

試合結果と選手からのコメント
バークレイズ・センターで行われた試合は、7,581人の観客で満員となった。試合はリバティが109対102で勝利を収めた。

リバティの主力選手であるブリアナ・スチュワートは、午前中の取材に対して、双方の陣営で集会が行われていることについて、リーグが持つプラットフォームの大きさを表していると述べ、アリーナを誰もが安全と感じられる空間にしたいと語った。