この日の投球内容は5回を投げ、被安打や失点自体は最小限に抑えたものの、3回裏にはソロ本塁打を浴び、5回には適時打を許すなど、マーリンズ打線に苦しめられました。対戦した21打者のうち8人から打球速度95マイル(約153キロ)以上の強い当たりを打たれるなど、内容的には厳しい場面が目立ちました。
ポール・スキーンズは5回を投げ、65球で降板
ポール・スキーンズは5回を投げ、65球で降板となりました。ピッツバーグ・パイレーツの投手であるポール・スキーンズ(30)は、2026年8月11日にフロリダ州マイアミのloanDepotパークで行われたピッツバーグ・パイレーツ対マイアミ・マーリンズの試合で、5回を終えてマウンドを降りました(Icon Sportswire via Getty Images/IMAGN IMAGES via Reuters Connect)。
顕著に現れた球速低下とシーズン成績の変遷
直球の平均球速の低下と今シーズンの成績
ポール・スキーンズの苦戦を象徴しているのが、直球の平均球速の低下です。昨シーズンは99マイル以上の直球を68回も計測していた右腕ですが、この日の試合では最速でも96.5マイルにとどまり、57球目に投げた最後の直球は95マイルを記録しました。四球速球の平均は95.7マイルでした。
近年のシーズン平均速度を振り返ると、その低下傾向は明らかです。ルーキーイヤーだった2024年は平均98.8マイル、2025年は98.1マイルでしたが、今シーズンは平均96.9マイルへと推移し、この日の登板ではさらに下回る結果となりました。2023年のドラフト全体1位指名選手であり、3度のナショナル・リーグオールスターに選出されている右腕ですが、今季の数字(3.88の防御率、1.12のWHIP)は野球ファンが見慣れているものからは程遠いものとなっています。8月に入ってからの各登板はすべて5イニングにとどまっています。
ドン・ケリー監督の判断と本人の受け止め方
わずか65球での降板についてのドン・ケリー監督の説明
わずか65球での降板について、ピッツバーグ・パイレーツのドン・ケリー監督は試合後、負傷によるものではないと明言しました。「この時期の選手で100パーセントの状態の者はいないが、負傷降板ではない。そこで勝つための最善のチャンスだと考えた」と、MLB.comの報道に対して記者団に説明しています。
USA Todayの報道によれば、スキーンズは「もし自分が監督なら、おそらくそうするだろう」、「彼がすべてを説明してくれたし、すべて筋が通っていた。もっと長く投げたかったが、まあ、そういうものさ」と述べています。
本人も首脳陣の決断に異論はなく、「彼は監督であり、自分は決して議論しない。言ったように、なぜなのか理解している」と語っています。スキーンズが65球以下で降板したのは、最初の2シーズンの大リーグキャリアの中でわずか2度だったのに対し、今シーズンはすでに3度に達しています。
メジャーの「適応」に挑む後半戦の戦い
大リーグ中の打者たちが球筋に慣れてきたことが原因
試合前、MLB.comの報道によれば、ドン・ケリー監督はスキーンズの課題の多くは、大リーグ中の打者たちが彼の球筋に慣れてきたことが原因だと指摘しています。「リーグ側が適応し返してきている。ポールは再びリーグに適応し、自分自身を調整する方法を見つけ出さなければならない」と語っています。
シーズン中、スキーンズは球速の低下について、怪我の懸念を退け「設計によるもの」だと語っていました。「AからBへの直線的な道はないと思う。つまり、球を速く投げれば怪我をするということではない」と6月に述べています。オールスターゲームのメディアデーでも、「velocity(球速)が良く投げるために必要だとは思わない」とし、「自分は健康で、気分も良く、依然として高いレベルで投球している」と強調していました。

チームは現在58勝63敗で、ナショナル・リーグの第3ワイルドカード枠から6ゲーム差の厳しい位置にいます。同地区のセントルイス・カージナルスとシンシナティ・レッズを含む5チームの後塵を拝しています。マーリンズとの3連戦を木曜日に終えた後、パイレーツは残りの日程の中でも特に厳しい時期を迎え、ボストン・レッドソックスとデトロイト・タイガースとの本拠地での各3連戦や、ロサンゼルス・ドジャース、サンディエゴ・パドレス、カージナルスとの敵地での9連戦が控えています。後者の2チームとはワイルドカード枠を争うライバル関係にあります。