ノルウェーサッカー連盟(NFF)のリセ・クラベネス会長は金曜日、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長に対し、辞任を要求したことを明らかにしたと、BBCなどが報じている。インファンティノ会長がワールドカップ(W杯)の株式を民間投資家に売却する計画を白紙撤回したことをめぐり、国際的なサッカー界で混乱が広がっている。
ノルウェーが辞任を要求、メキシコとArgentinaは支持を表明
クラベネス会長は、「彼には、私たちが置かれている時代においてFIFAを安定して統治するために必要な制度的信頼がない」と述べ、国際的なサッカー協力が重大な危機に瀕していると指摘した。ノルウェー側の動きは、イングランド、ウェールズ、クロアチア、アルバニアといった国々のサッカー協会がインファンティノ会長への支持を撤回した一歩先を行くものとなっている。
民間投資計画の頓挫と各国の異なる対応
今回の混乱は、FIFAが男子・女子ワールドカップを含む主要大会を運営する企業の株式を民間投資家に売却しようとした計画に端を発している。この計画に対し、3つの大陸連盟が反発を示し、インファンティノ会長は危機に直面した。FIFAとインファンティノ会長は今週、この計画の策定プロセスについて各国協会に謝罪を行った。モロッコでの会議に出席したFIFA経営委員会のメンバーは、インファンティノ会長が職務を続行するための「全面的な支持」を表明している。
しかし、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)は先週、この民間投資計画に関して「ガバナンスの重大かつ一方的な失態」であると非難し、インファンティノ会長のリーダーシップに対する「徹底的な検証」を求めていた。こうした中で、2026年W杯の共催国であるメキシコのメキシコサッカー連盟(FMF)はCONCACAFの姿勢と一線を画し、インファンティノ会長の続投支持を表明した。SCMPやNytimesによると、FMFは「すべての人々の利益のためにサッカーを発展させ続ける」というインファンティノ会長の呼びかけに同調し、制度的強化を通じたリーダーシップを支持すると声明を出している。
南米とアフリカからの支持とヨーロッパの反発
アルゼンチンサッカー協会(AFA)もインファンティノ会長への支持を表明した。Internazionaleによると、AFAはインファンティノ会長が過去10年間にわたって進めてきた透明性の高いガバナンスモデルと世界的なサッカーの発展を評価した。南米サッカー連盟(CONMEBOL)も、すべての211の加盟メンバーによる投票を伴わない限り、インファンティノ会長を解任するいかなる試みも拒否する姿勢を示している。さらに、アフリカサッカー連盟(CAF)のエグゼクティブ委員会もインファンティノ会長への「満場一致の支持」を表明した。


一方で、欧州サッカー連盟(UEFA)はインファンティノ会長への不信任を表明しており、FIFA主催大会のボイコットを示唆するなど対立が続いている。Thedailystarによると、ノルウェーのクラベネス会長は、過去4年間の任期中にFIFAに対して懸念事項を繰り返し伝えてきたと述べており、大会の開催地選定に関する疑問なども指摘している。インファンティノ会長は、来年3月にモロッコで開催されるFIFA総会での再選を目指している。