アトレティコ・マドリードが、トッテナム・ホットスパーのキャプテンであるアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロの獲得に向けて交渉を本格化させている。スペインのクラブは、欧州の夏季移籍期限までにディールを完了させるべく、交渉の主導権を握ったと報じられている。
個人合意に達し、移籍金交渉へ
移籍専門記者のマッテオ・モレット氏によると、アトレティコ・マドリードはすでにロメロと個人条件について原則合意に達した。28歳のロメロは海外での新たな挑戦を望んでおり、同郷のディエゴ・シメオネ監督の下でプレーすることが強力な動機となっている。シメオネ監督が求める攻撃的かつフィジカルに強い守備スタイルは、ロメロのプレースタイルと合致しているとされる。
現在、アトレティコとトッテナムの間で直接交渉が行われており、移籍金の合意に向けて調整が進んでいる。トッテナム側は、ロメロの放出を認める条件として約4,000万ユーロの移籍金を要求している。アトレティコは、マッテオ・ルージェリ(アストン・ヴィラへの移籍が近い)やナウエル・モリーナ(ローマへの加入予定)といったディフェンダーの売却を進めており、これによりロメロ獲得への道が開かれた形だ。
トッテナム側の状況と監督の意向
トッテナムのロベルト・デ・ゼルビ監督は、プレシーズン中の7月30日の会見で、選手の意向を尊重すると述べた。デ・ゼルビ監督は、ロメロを「世界最高のセンターバックの一人」と高く評価しつつも、選手が去りたいと願うのであれば、それを妨げるつもりはないことを示唆している。
トッテナムは今夏、ブライトンから5,200万ポンドでヤン・ポール・ファン・ヘッケを獲得したほか、マルコス・セネシをフリーエージェントで獲得しており、センターバックの層が厚くなっている。また、ミッキー・ファン・デ・ヴェンが5年契約の更新に近づいていることも、ロメロ放出への背景にあるとされる。
競合クラブの動向とロメロの現状
ロメロを巡っては、インテル・ミラノも強い関心を示しており、トッテナムと接触していた。インテルは4,000万ユーロ程度の移籍金で合意する意向であったが、獲得には先に選手を売却して分隊の枠を空ける必要があり、また賃金と移籍金の面で条件が複雑化したため、アトレティコが優位に立ったとされる。また、アーセナルもウィリアム・サリバの負傷を受けて関心を持っていたが、ライバル関係から直接的な取引は極めて困難と見られている。

ロメロは昨夏の契約更新により2029年まで契約が残っているが、昨シーズンは膝の負傷でシーズン終盤を欠場し、2度の退場処分を受けた。また、直近ではアルゼンチン代表としてワールドカップ決勝まで勝ち進んだが、スペインに敗れ準優勝となった。
移籍の背景と影響
アトレティコにとってロメロの獲得は、ラ・リーガで44失点を喫した守備陣の強化という急務に応えるものである。一方、トッテナムはキャプテンを失う場合に備え、構造的な安定性を維持するための迅速な代替選手の確保が求められている。

また、アトレティコにはロメロの親友であり代表チームメイトのジュリアン・アルバレスが所属しており、彼がロメロとの再会を望んでいたことも、マドリードへの誘引要因となっている。
クリスティアン・ロメロに関する現状まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 現在の所属 | トッテナム・ホットスパー(キャプテン) |
| 契約期限 | 2029年まで |
| 推定移籍金 | 約4,000万ユーロ(トッテナム要求額) |
| 主な関心クラブ | アトレティコ・マドリード、インテル・ミラノ |
| 直近の代表実績 | ワールドカップ決勝進出(準優勝) |