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米軍がイラン国内へ大規模空爆、ヨルダンもミサイルを迎撃し緊迫化

2026年7月30日、中東情勢は5ヶ月に及ぶ紛争の激化により緊迫の度を深めています。米国軍がイラン国内の軍事拠点へ大規模な空爆を強行した一方、ヨルダンやクウェート、エジプトなど周辺国でもミサイル迎撃やドローン攻撃が相次ぎ、全面戦争への懸念が高まっています。 ヨルダンでのミサイル迎撃と米軍によるイラン本土への大規模空爆 米国中央軍(U.S. Central Command)は、中東の米軍を標的にした弾道ミサイルによる「不意打ち攻撃の試み」への報復として, 木曜日にイラン国内の軍事司令センターやミサイル・ドローン施設、沿岸監視・防衛サイトなど数十の目標に対して「ヘビーウェーブ(重度の波状攻撃)」の空爆を行ったと発表しました。このイランによるミサイル攻撃の標的となったのは、東部の砂漠地帯にある米国の空軍拠点であり、7月中旬に米兵3名が死亡した攻撃など頻繁に狙われているヨルダンのムワファック・サルティ空軍基地(Muwaffaq Salti Air Base)でした。 ヨルダン軍は、木曜日の早朝に自国領空を狙った5発のイラン製ミサイルを迎撃したと発表しました。ヨルダンの国営ペトラ通信(Petra)が軍報道官の言葉として伝えたところによると、この迎撃による負傷者は報告されていません。しかし、木曜日には米国とイランがそれぞれミサイルの弾幕を発射し、数日間の小康状態を経て再び激しい戦闘のパターンが定着する中で、紛争の早期終結への希望は薄れています。 イランの公式通信社であるIRNAは、ホルムズ海峡のイラン本土沖に位置するケシュム島への空爆で3人が死亡し2人が負傷したと伝えました。さらにイラン側は、住宅ビルも攻撃され子供2人が死亡したと主張しています。 米軍がイランへ強力な報復攻撃を開始 US launches 'heavy wave' of air strikes on Iran after Jordan attack ドナルド・トランプ米国大統領は記者団に対し、今度はこちらが攻撃する番であるため、相手に非常に激しい打撃を与えるつもりだと述べました。 木曜日には、イランからのミサイルがクウェート国内の中国企業が所有するビルを直撃し、構造物に深刻な損害を与えたほか作業員1人が死亡したと、クウェート軍が発表しました。また、パキスタンの外務省報道官であるタヒル・アンドラビ(Tahir Andrabi)氏は、仲介国を務める同国を代表して「セキュリティ状況が依然として不安定であることに懸念をもって留意する」と記者団に述べました。アンドラビ氏はまた、「状況を正常化するための協議が進行中であり、特にホルムズ海峡の状況についての協議が進められている」と付け加えました。ホルムズ海峡では木曜日、米軍機に誘導されていた2隻のタンカーをイランが押し戻したと主張し、そのうちの1隻が火災に見舞われたものの詳細は明らかにされませんでした。 エジプトの港湾都市ダミエッタでは水曜日、英国の海上警備会社アンブレイ(Ambrey)が、ドローン攻撃により天然ガスを積んだ2隻の船舶で火災が発生したと報告しました。米国企業が所有する浮体式貯蔵施設とギリシャ企業が所有するタンカーに対するこの攻撃の実行犯は直ちには判明せず、負傷者も報告されませんでした。エジプト首相官邸は、初期調査により2隻の船舶の火災がドローンによって引き起こされたことが示されたと発表しました。 七人死亡 米国が連続攻撃を継続 イラクでの親イラン武装勢力への攻撃とシー派宗教行事への影響 イラン本土への空爆に先立ち、米国とサウジアラビアは水曜日にイラク国内の親イラン派武装勢力の拠点など7箇所を攻撃しました。イラクの民兵組織は、この攻撃で少なくとも20人の戦闘員が死亡したと発表し、イラク政府に対して対応を迫る1週間の期限を設けたと主張しています。また、イランの革命防衛隊(Islamic Revolutionary Guard Corps)は、民兵組織の軍事顧問として活動していた隊員4人がこれらの空爆で死亡したと発表しました。水曜日の攻撃全体を通じ、イラクでは民兵組織の戦闘員やイラン人顧問ら合計24名が犠牲となりました。 Photo: Apnews Photo:…

米軍がイラン国内へ大規模空爆、ヨルダンもミサイルを迎撃し緊迫化

2026年7月30日、中東情勢は5ヶ月に及ぶ紛争の激化により緊迫の度を深めています。米国軍がイラン国内の軍事拠点へ大規模な空爆を強行した一方、ヨルダンやクウェート、エジプトなど周辺国でもミサイル迎撃やドローン攻撃が相次ぎ、全面戦争への懸念が高まっています。

ヨルダンでのミサイル迎撃と米軍によるイラン本土への大規模空爆

米国中央軍(U.S. Central Command)は、中東の米軍を標的にした弾道ミサイルによる「不意打ち攻撃の試み」への報復として, 木曜日にイラン国内の軍事司令センターやミサイル・ドローン施設、沿岸監視・防衛サイトなど数十の目標に対して「ヘビーウェーブ(重度の波状攻撃)」の空爆を行ったと発表しました。このイランによるミサイル攻撃の標的となったのは、東部の砂漠地帯にある米国の空軍拠点であり、7月中旬に米兵3名が死亡した攻撃など頻繁に狙われているヨルダンのムワファック・サルティ空軍基地(Muwaffaq Salti Air Base)でした。

ヨルダン軍は、木曜日の早朝に自国領空を狙った5発のイラン製ミサイルを迎撃したと発表しました。ヨルダンの国営ペトラ通信(Petra)が軍報道官の言葉として伝えたところによると、この迎撃による負傷者は報告されていません。しかし、木曜日には米国とイランがそれぞれミサイルの弾幕を発射し、数日間の小康状態を経て再び激しい戦闘のパターンが定着する中で、紛争の早期終結への希望は薄れています。

イランの公式通信社であるIRNAは、ホルムズ海峡のイラン本土沖に位置するケシュム島への空爆で3人が死亡し2人が負傷したと伝えました。さらにイラン側は、住宅ビルも攻撃され子供2人が死亡したと主張しています。

US launches 'heavy wave' of air strikes on Iran after Jordan attack

ドナルド・トランプ米国大統領は記者団に対し、今度はこちらが攻撃する番であるため、相手に非常に激しい打撃を与えるつもりだと述べました。

木曜日には、イランからのミサイルがクウェート国内の中国企業が所有するビルを直撃し、構造物に深刻な損害を与えたほか作業員1人が死亡したと、クウェート軍が発表しました。また、パキスタンの外務省報道官であるタヒル・アンドラビ(Tahir Andrabi)氏は、仲介国を務める同国を代表して「セキュリティ状況が依然として不安定であることに懸念をもって留意する」と記者団に述べました。アンドラビ氏はまた、「状況を正常化するための協議が進行中であり、特にホルムズ海峡の状況についての協議が進められている」と付け加えました。ホルムズ海峡では木曜日、米軍機に誘導されていた2隻のタンカーをイランが押し戻したと主張し、そのうちの1隻が火災に見舞われたものの詳細は明らかにされませんでした。

エジプトの港湾都市ダミエッタでは水曜日、英国の海上警備会社アンブレイ(Ambrey)が、ドローン攻撃により天然ガスを積んだ2隻の船舶で火災が発生したと報告しました。米国企業が所有する浮体式貯蔵施設とギリシャ企業が所有するタンカーに対するこの攻撃の実行犯は直ちには判明せず、負傷者も報告されませんでした。エジプト首相官邸は、初期調査により2隻の船舶の火災がドローンによって引き起こされたことが示されたと発表しました。

イラクでの親イラン武装勢力への攻撃とシー派宗教行事への影響

イラン本土への空爆に先立ち、米国とサウジアラビアは水曜日にイラク国内の親イラン派武装勢力の拠点など7箇所を攻撃しました。イラクの民兵組織は、この攻撃で少なくとも20人の戦闘員が死亡したと発表し、イラク政府に対して対応を迫る1週間の期限を設けたと主張しています。また、イランの革命防衛隊(Islamic Revolutionary Guard Corps)は、民兵組織の軍事顧問として活動していた隊員4人がこれらの空爆で死亡したと発表しました。水曜日の攻撃全体を通じ、イラクでは民兵組織の戦闘員やイラン人顧問ら合計24名が犠牲となりました。

A man sits on a surfboard as a container ship and other commercial vessels appear anchored in the Strait of Hormuz off
Photo: Apnews
米軍がイラン国内へ大規模空爆、ヨルダンもミサイルを迎撃し緊迫化
Photo: NPR

亡くなった、イラクのハシェド・アル・シャアビ(Hashed al-Shaabi)、別名「民兵動員部隊(PMF)」のメンバーの遺体を運ぶ人々は、水曜日にバグダッドで行われた葬儀において「アメリカに死を」「サウジの統治者に死を」と叫びました。米国とサウジアラビアは、14世紀前にイマーム・ホセインが殺害されたことを悼むシー派の重要な宗教行事「アルバイーン(Arbaeen)」の真っ只中に攻撃を行いました。バグダッドの南に位置する聖地カルバラには、この時期に数百万人の巡礼者が集まります。

この攻撃を受け、新首相であるアリ・アル・ザイディ(Ali al-Zaidi)はサウジアラビアへの訪問予定をキャンセルしたとみられます。ザイディは、米国が有力候補であるヌーリ・アル・マキリ(Nouri al-Malaki)を拒否した後に選出された政治経験の乏しい実業家であり、マキリは以前米国に支援されて政権を握ったもののイランに近すぎるとみなされていました。ザイディ首相は7月にワシントンを訪問し、ドナルド・トランプ米大統領と会談を行っており、トランプ大統領は2人の間に「素晴らしい相性(tremendous chemistry)」があったと述べていました。

US launches wave of strikes on Iran in response to Tehran missile attack in Jordan • FRANCE 24
執筆者について: nipponese

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