イスラエル軍は日曜日、ガザ地区の北部と南部において広範囲にわたる地上作戦を開始したと発表した。これは、数か月にわたる戦闘と厳しい封鎖が続く同地域において、新たな軍事行動の激化を示すものである。
イスラエル軍による地上作戦の開始と交渉の停滞
今回の地上作戦の発表は、カタールの首都ドーハで行われていたイスラエルとパレスチナの武装勢力ハマスによる間接交渉が、進展を見せないまま推移している中で行われた。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所によると、最新の交渉では停戦および人質の解放に関する合意に加え、ハマス戦闘員の国外追放やガザ地区の非武装化と引き換えに戦争を終結させる提案が議論されていた。しかし、ハマス側はこうした条件を一貫して拒否している。
イスラエルの軍事最高責任者であるエヤル・ザミル参謀総長はガザの部隊に対し、指導部が人質解放の合意に達するために必要な柔軟性を持たせるよう作戦を進めると述べた。イスラエル軍は、新たな地上作戦「ギデオンの戦車」を支援するため、過去1週間で670か所以上のハマス関連施設に対する予備的な空爆を実施し、多数の戦闘員を殺害したと主張している。
ガザ地区における被害の深刻化と人道危機
パレスチナの保健当局によると、イスラエル軍による一夜の空爆により、ガザ地区全体で少なくとも130人が死亡した。ガザ保健省の報道官であるハリル・アル・デクラン氏は、家族全員が住民登録から消去されるような激しい爆撃が行われたと訴えている。
南部ハンユニスでは、避難民が身を寄せていたテントの野営地が空爆を受け、女性や子どもを含む多数の死傷者が発生し、テントが炎に包まれた。さらに、北部ガザの主要医療施設の一つであるインドネシア病院が、周辺のイスラエル軍の砲撃と戦闘の影響により機能停止に追い込まれたと保健省が発表した。
パレスチナ民間緊急サービスによると、燃料不足が深刻化しており、救急車の75%が稼働不能に陥っている。また、このままでは72時間以内にすべての車両が停止するおそれがあると警告している。
国内外からの反応と今後の見通し
ガザ人質のマタン・ザングアカーの母親であるエイナフ・ザングアカーは(Stabroeknewsを通じた発言で)、イスラエル政府が依然として部分的な合意のみに固執しており、意図的に自分たちを苦しめているとして、早く子どもたちを帰してほしいと訴えた。

ガザ保健当局の発表によれば、2023年10月7日の紛争開始以降、イスラエルの軍事作戦による死者は5万3000人を超えており、住民のほぼ全員が家を追われている。イスラエル側は、紛争の目的がハマスの軍事および統治能力の完全な排除にあるとしている。現在、ドーハでの交渉の行方や、現地での大規模な地上作戦がさらなる人道危機にどう影響するかについて、国際社会の注視が続いている。