ジャコビニ彗星が残した散漫なデブリの中を地球が通過する影響で、2026年のりゅう座流星群が10月8日の夜に極大を迎える。今年は月明かりがほとんどない絶好の条件のもと、深夜を待たずに日没直後から観測できる。
日没直後から見頃を迎える珍しい流星群
日没から数時間後の夕方早い時間帯に最高の観測条件が訪れる。10月10日の新月に向かうわずか3パーセントの細い月が早い時間帯に沈む。
多くの流星群が真夜中すぎや明け方の時間帯に最も活発化するのに対し、りゅう座流星群はまったく異なる時間帯にピークを迎える。夜遅くまで起きていられない天体ファンにとっても非常に親しみやすい天文現象となっている。

彗星21P/ジャコビニ・ジンナーと宇宙塵
この流星群の母天体は、6.6年ごとに太陽系内を周回する彗星21P/ジャコビニ・ジンナーであり、1900年に発見された。地球は毎年10月にこの彗星の軌道上に残された宇宙塵や破片の帯を通過する。微小な粒子が地球の大気圏に突入して加熱され蒸発することで、夜空に光の筋が生み出される。
北半球の空に昇るりゅう座の頭部
北半球の多くの地域では、放射点となるりゅう座の頭部が夕方の空のかなり高い位置に昇る。専門機関の解説によると、通常の年であれば1時間あたり約5個から10個の流星が確認できる見込みだ。
過去の大爆発と予測できない性質
りゅう座流星群は、予測のつかない気まぐれな性質でも広く知られている。普段は控えめな数個の流れ星にとどまることが多い一方で、過去には彗星の密集したデブリの塊を地球が通過した際に歴史的な大嵐を巻き起こしてきた。
「空が流れ星で埋め尽くされると期待してはいけません。りゅう座流星群は総じて控えめな流星群ですが、時折突発的な活発化を見せる点でおもしろいのです」
Sumit Srivastava, Indira Gandhi Planetarium, Lucknow
1933年のヨーロッパ観測網と1946年の米国
1933年のピーク時にはヨーロッパの観測網で毎分500個もの流星が確認されたほか、1946年にも米国で大規模な出現が記録されている。近年では2018年にも突発的な活発化が見られたが、今年の2026年については大規模なアウトバーストは予想されていない。

肉眼での観測を成功させるための具体的な方法
肉眼だけで広く夜空を見渡す方法が最も推奨されている。双眼鏡や望遠鏡を使うと視野が狭くなってしまうため、この流星群を眺めるうえで高価な機材は一切必要ない。
- 都市の明かりや街灯から離れた、視界の開けた暗い場所を選ぶ。
- スマートフォンや懐中電灯などの強い光を避け、暗闇に目が慣れるまで20分から30分ほど待つ。
- りゅう座の正確な位置を厳密に探す必要はなく、頭上北側の広い空全体をリラックスして眺める。
また、りゅう座の流星は時速約40,000マイル(秒速約18キロメートル程度)と比較的スピードが遅いという特徴を持っている。そのため、一瞬で視界を横切る他の流星群に比べて光がゆっくりと流れるように見える。