10月1日、忠清南道の鶏竜台で開かれた第78周年「国軍の日」記念行事において、韓国軍が開発した対ドローンレーザー兵器「天光」の性能実演が行われましたが、標的のドローン4機のうち2機を撃墜するにとどまりました。Chosunonline.comによると、残る2機は機材トラブルや気象条件により計画通りに飛行できず、実演は不完全な結果となりました。
最新鋭レーザー兵器「天光」の性能実演結果
今回の行事で韓国軍は、従来型よりも出力を高めた30キロワット級の最新型「天光」を初めて一般公開しました。中央日報日本語版の報道によれば、軍当局は「天光」について、従来の装備よりも迎撃時間を約半分に短縮したと説明しています。実演では小型ドローン4機を標的とし、高出力レーザーを照射してその性能を誇示する狙いがありました。しかし、結果として撃墜に成功したのは2機のみでした。国防部の説明では、1機は離陸時に光ファイバーが障害物に引っかかり墜落し、もう1機は気象の影響で予定された飛行区域を外れたため、手動操作で落下させる措置がとられました。
簡素化された第78周年「国軍の日」記念式
今年の記念式は「自主国防の実現! 代替不可能な国軍」をテーマに掲げ、鶏竜台の滑走路で開催されました。中央日報日本語版およびdメニューニュースによると、昨年の行事と比較して兵力や装備の動員数は縮小され、より簡素化された構成となりました。閲兵式には約3600人が集まり、将兵800人と装備70台が投入されました。昨年まで参加していた陸・海・空軍士官学校の生徒による部隊行進や、707特殊任務隊の姿も今年は見られませんでした。国防部の関係者は、この変更について「将兵を祝福し、準備の負担を最小限にするため」と説明しています。

「怪物ミサイル」玄武5と先端戦力の公開
行事では「天光」以外にも、韓国軍の主要な戦力が披露されました。中距離地対空誘導兵器「天弓(M-SAM)-II」や長距離迎撃ミサイル「L-SAM」が登場したほか、2024年に初めて公開された高威力弾道ミサイル「玄武5」が再び姿を現しました。最大8トンの弾頭を搭載可能な「玄武5」は、地下バンカーなどの敵中核施設を破壊する戦略兵器と位置付けられています。さらに、海兵隊が導入を進める新型の「高性能多連装」も初公開されました。これは国産多連装ロケット「チョンム」を軽量化したもので、艦上射撃能力を備え、上陸作戦に特化した装備として評価されています。
相次ぐドローン墜落事故と信頼性への懸念
韓国軍の公開行事においてドローンの墜落事故は今回で3回目となります。Chosunonline.comによると、先月16日に開催された「2026国防ドローン技術展」では、国産の民間ドローン9機のうち5機が墜落や任務失敗を起こしました。また、今年8月には海軍と国防科学研究所が実施した戦闘実験で、中型自爆無人機2機が離陸からわずか数秒で海に墜落しています。韓国国防安保フォーラムの辛宗祐事務局長は、こうした状況について「公式行事での墜落が続けば『Kドローン』への信頼が損なわれる恐れがある」と指摘し、装備の安定性と操縦技術の早急な改善を求めています。
今後の装備運用と安定性の確保が課題に
今回の実演は、戦場でゲームチェンジャーとして注目されるドローンへの対応能力を強調する目的がありましたが、機材のトラブルが目立つ結果となりました。実演で使用された有線ドローンは、操縦士が細い光ファイバーを通じて操作する仕組みですが、物理的な断線や気象条件といった環境要因への耐性が課題として浮き彫りになりました。軍当局は、装備の改良や運用手順の見直しを通じて、信頼性の向上を図る必要があります。今回の行事では、過去の軍事反乱で犠牲となった将兵への勲章追贈や、北朝鮮軍兵士の亡命誘導作戦に貢献した兵士の表彰なども行われ、軍の士気向上と戦力の誇示を両立させる構成となっていました。