阪神タイガースの佐藤輝明内野手が、11月中に渡米することが18日、判明した。スポーツニッポン新聞社などの報道により明らかになった。自主トレーニングを主目的としつつ、ポスティングシステムを利用したメジャー移籍を見据えた準備の一環とみられる。球団側の姿勢にも変化の兆しが見えており、今後の動向に注目が集まっている。
11月中の渡米でメジャー挑戦の準備を開始
阪神・佐藤輝明内野手が、ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指し、11月中に米国へ渡ることが18日までに明らかになった。.
米国での自主トレは恒例のルーティン
佐藤にとって米国での自主トレーニングは、すでに恒例となっている。2023年には日本一を祝うV旅行を一足早く切り上げ、ワシントン州シアトルの最新鋭野球施設「ドライブライン・ベースボール」を訪問した。同施設は大谷翔平らメジャーリーガーも利用する場所として知られる。また昨オフもカリフォルニア州ロサンゼルスで自主トレを行い、シーズンに向けた調整を積んできた。
阪神球団のポスティング容認姿勢に変化か
これまでポスティングシステムについて「球団の権利」と主張してきた阪神球団だが、その姿勢に軟化の兆しが見える。18日、大阪市内の阪神電鉄本社でシーズン終了の報告を行った嶌村聡球団本部長は、ポスティングに関する質問に対し「しかるべき時にお知らせいたします。本日はそれ以上はございません」と回答した。以前のような明確な否定はなく、球団内では「早めに結論は出してあげないといけない」との声も一部で上がっている。
MLB労使協定の失効が移籍交渉の壁に
メジャー移籍実現には、MLBの労使情勢が大きな鍵を握る。現行の労使協定は今季終了後の12月1日(日本時間2日)に失効する。新たな協定締結に向けた交渉が長期化すれば、12月2日以降にロックアウト(球団オーナーによる施設封鎖)に突入する可能性がある。ロックアウト期間中は選手契約や移籍交渉が凍結されるため、ポスティング申請が受理されたとしても、契約合意まで時間を要するリスクがある。
クライマックスシリーズで見せた高い注目度
チームはクライマックスシリーズ・ファイナルステージでDeNAに4連敗を喫し、日本シリーズ進出を逃した。しかし、17日に行われた第4戦では、フィリーズ、ロイヤルズ、レンジャーズ、ヤンキースなどメジャー複数球団のスカウトが視察に訪れた。佐藤への高い注目度は依然として維持されている。
- ポスティングシステム:海外FA権取得前にメジャー移籍を目指す制度。申請期間は11月1日から12月15日まで。
- 交渉期間:申請手続き後の公示翌日から45日間。
- 現在の課題:MLBと選手会による新労使協定の協議。合意に至らなければ契約交渉が凍結されるリスクがある。
佐藤の海外フリーエージェント権取得は、最短でも2029年オフとなる。現時点では球団の容認なしにメジャーへ移籍することはできない。申請期間が11月1日に始まる中、球団がどのような決断を下すのか、その判断が佐藤の今後のキャリアを左右することになる。