長野県茅野市で、建築家の藤森照信氏が手がけた宙に浮かぶ茶室「空飛ぶ泥舟」や、2本の木の上に建つ「高過庵」などの個性的な建築物が一般公開され、まるでおとぎ話の世界のような風景が広がっているとrocketnews24.comが報じた。
長野県茅野市に佇む空飛ぶ泥舟の全貌
長野県茅野市ののどかな田園風景が広がる場所に、丸みを帯びた茶室「空飛ぶ泥舟」が設置されている。建築家の藤森照信氏が2010年に開催された展覧会に合わせて制作したもので、学生時代から宙に浮くものを造るという長年の夢を形にした建築物であるとrocketnews24.comが報じている。建物はワイヤーによって空中にしっかりと吊られており、小さな入口を備えている。通常は内部非公開だが、特別なガイドツアーでははしごを使って中に入ることも可能であるという。
2本の木の上で支えられる高過庵の構造
周辺には「空飛ぶ泥舟」のほかにも藤森氏が手がけた建築物が存在し、そのひとつが「高過庵」である。名前の通り、2本の木の上に建てられた非常に小さな茶室であり、地面からかなりの高さを誇る姿は子どもの頃に憧れた秘密基地を彷彿とさせる。安全性を考慮して設計されているものの、下から見上げると頼りなさを感じさせる独特の佇まいを持っており、実際に茶室として使用されているとrocketnews24.comが伝えている。
対照的な低過庵と自然素材の活用
高過庵のすぐ近くには、反対に地面へと埋まるように造られた「低過庵」という建築物も構えられている。高い場所に建つ茶室があれば低い茶室もあり、さらには空に浮かべるという自由な発想が貫かれているのが特徴である。いずれの建造物も単に奇抜なデザインを狙ったものではなく、自然素材を存分に生かした藤森氏ならではの建築作品として周辺の風景に溶け込んでいるとrocketnews24.comは報じている。
観光客の少ない穴場スポットとしての魅力
周辺にはのどかな田園風景が広がり、突如として現れる個性的な建築物とのギャップが訪れる者の目を引く。取材を報じたrocketnews24.comによると、連休中であっても観光客の姿はまばらであり、スケッチをする外国人が1人見られる程度という高い穴場感があるという。今後は地中や水中など、これまでにない立地での新しい茶室の構想が展開されるのかどうか、今後の動向が注目される。