米ウィスコンシン州ウォーケシャにあるレトロゲームショップ「One Stop Wonders」の倉庫から、これまで知られていなかったバリアント(変種)の『スーパーマリオブラザーズ/ダックハント』のカートリッジ97本が発見されました。これらの製品は、任天堂が同バンドル製品の製造を終了したとされる1991年から2年後の1993年に製造されたものであることが判明しています。
未知のバリアントと製造の謎
発見されたカートリッジは、個別にプラスチックで包装された状態で保管されていました。Nintendo Wireの編集者でありコレクターのジェイソン・ガノス(Jason Ganos)氏による調査の結果、これらのカートリッジは従来の製品とは異なるラベル、ネジ、マニュアル、そしてマザーボードを備えていることが明らかになりました。ガノス氏が内部を確認したところ、1993年8月後半の日付コードが記載されていました。
これらの製品がどのようにして残ったのかについて、ショップオーナーのケビン・ブラウン(Kevin Braun)氏が購入した販売者の話によれば、任天堂が回路基板から金を抽出するために貴金属回収サービスに回したが、実際には破壊されなかったとされています。ガノス氏は、これらのカートリッジが保証修理用の交換在庫として、あるいは計画されていたが発売されなかったバンドル向けに製造されたのではないかと推測しています。
史上初の「PSA 10」評価を獲得
ガノス氏は、鑑定会社であるProfessional Sports Authenticator(PSA)にこれらのカートリッジを持ち込み、検証とグレーディングを依頼しました。その結果、97本のうち5本が満点の「PSA 10」を獲得しました。PSAのビデオゲーム部門責任者であるクレア・シェルトン(Claire Shelton)氏は、PSAがこれまで数多くのプラットフォームで数十万件の鑑定を行ってきた中で、NES(Nintendo Entertainment System)のカートリッジで満点が出ることは極めて稀であり、衝撃的であったと語っています。ガノス氏によれば、NESのカートリッジでPSA 10の評価を受けたのはこれが史上初めてのことだということです。

その他のカートリッジの評価は以下の通りです:
- PSA 9.8:60本
- PSA 9.6:31本
- PSA 9.4:1本
オークションへの出品と予想価値
ブラウン氏とガノス氏は、一部のカートリッジを個人のコレクションとして保持し、残りをオークションに出品する計画です。まず、Goldin Auctionsを通じて、PSA 10の評価を受けたカートリッジを含む3本が出品されます。ブラウン氏は当初、これらのゲームを1本あたり10ドルから15ドル程度で販売することを考えていましたが、希少性と状態から、実際には数千ドル、あるいは数万ドルに達する可能性があります。ABC7 Chicagoは、これらのゲームが合計で数百万ドルの価値になる可能性があると報じています。

ガノス氏は、未流通の状態で発見されたことに強い興奮を示しており、今回の発見には歴史的な意義があると述べています。また、現在のオークションが終了した後、チャリティオークションを実施する計画も立てられています。