俳優のブラッド・ピット氏が、7年間にわたる禁酒生活を経て、再び飲酒を始めたことを明かしました。雑誌『Esquire』の9月号のカバーストーリーで行われたインタビューの中で、ピット氏は禁酒状態を脱したことを認めつつ、現在の飲酒スタイルについて語りました。
ブラッド・ピットが7年間の禁酒生活を経て飲酒の再開を告白
ピット氏は、以前のような大量の飲酒ではなく、より「抑制された方法(in a more restrained manner)」で飲酒に取り組んでいると説明しています。同氏によれば、数杯のワインを飲むことはできるものの、大量に飲むことはできず、「プロフェッショナルに(取り組む)必要がある」としています。また、何度か自信過剰になり、自分にとって「良くない」と感じた経験があることも明かしました。飲酒しすぎた場合、二日酔いで翌朝の時間を失い、ロサンゼルスの自宅から見える美しい朝の景色を楽しめなくなるリスクがあるとしています。
精神的な苦悩と「家族の問題」への言及
今回の告白の中で、ピット氏は自身の精神的な健康状態についても深く触れています。かつて、絶望感から逃れられないと感じた「短い期間」があったことを振り返り、痛みがあまりに圧倒的であったため、自殺を「痛みからの解放」として理解した瞬間があったと語りました。しかし、同時に自身の生存本能がすぐに働いたとも述べています。
こうした精神的な悪化の背景には、「家族の問題(family stuff)」が関わっていたとピット氏は述べています。ただし、具体的な詳細については言及を避け、「この話はここまでにしよう」と締めくくりました。
アンジェリーナ・ジョリー氏との法廷闘争と家族関係
ピット氏は、2016年の離婚以来、前妻のアンジェリーナ・ジョリー氏と一連の法廷闘争を続けています。争点の一つとなっているのは、かつて共同所有していたフランスのワイナリー「シャトー・ミラヴァル」を巡る紛争です。この過程で、ジョリー氏は2016年にフランスからロサンゼルスへ向かうプライベート機内で、ピット氏が彼女と2人の子供に暴行を加えたと2022年10月の申し立てで主張しています。

過去の禁酒への取り組みとキャリア
ピット氏は、ジョリー氏との別離後、禁酒に向けて積極的に取り組んできた経緯があります。2019年には、別離後に1年半ほどアルコホーリクス・アノニマス(AA)に加入していたことをニューヨーク・タイムズ紙に語っていました。また、2020年のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のスピーチでは、俳優のブラッドリー・クーパー氏が自身の禁酒を助けてくれたことに感謝を述べています。

2025年6月のポッドキャスト番組「Armchair Expert with Dax Shepard」に出演した際、ピット氏はAAのミーティングが転換点となったことを明かし、当時は非常に困難な時期にあり、「再起動(rebooting)」が必要だったと回想しています。
俳優として1991年の映画『テルマ&ルイーズ』で注目を集めたピット氏は、『ファイト・クラブ』や『ベンジャミン・バトンのおおきな人生』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などの作品で主演を務めてきました。また、自身の制作会社プランBエンターテインメントを通じてプロデューサーとしても活動し、『12イヤーズ・スレイブ』でアカデミー作品賞を受賞しています。
現在60代となったピット氏は、過去10年を振り返り、「50代に戻りたい」と切望し、考えたことはすぐに実行し、攻撃的に取り組むべきだという心境を語りました。