北海道庁の男性職員が、インターンシップに参加した女子学生に対し、通信アプリでの私的な連絡や食事への誘いを繰り返していたことが判明しました。鈴木直道知事は10月23日の会見で「許されない行為」と謝罪し、再発防止に向けたマニュアル作成などの対策を講じる方針を明らかにしました。
鈴木直道知事が不適切事案を謝罪
北海道庁の職員によるインターンシップ参加者への不適切な言動について、鈴木直道知事は10月23日の会見で陳謝しました。Yahoo!ニュースが報じたUHB 北海道文化放送によると、知事は「インターンシップに参加された学生に対し、繰り返し私的な連絡を行うなどの不適切な事案が発生した。これは許されない行為」と述べました。道は事態を重く見ており、事実関係の調査を進めた上で、男性職員に対する厳正な処分を検討しています。
LINEでの執拗な連絡と食事への勧誘
問題となった男性職員は、今年8月にインターンシップの指導を担当していました。道の説明によれば、職員は「資料を後日渡したい」と持ちかけ、女子学生と通信アプリLINEの連絡先を交換したといいます。その後、職員は「かわいい」「下の名前で呼んでいい?」といったメッセージを送り、食事に誘うなどの行為を重ねました。女子学生が断った後も、職員は「インターン終了後の夜に遊びに行こう」と連絡を続けていたことが確認されています。
男性職員の現状と道の対応
相談を受けた道は直ちに謝罪し、当該の男性職員をインターンシップの担当から外しました。男性職員はおおむね自身の言動を認めている状況です。道は今回の事案をセクハラに当たる可能性があると判断しており、調査の結果を踏まえて処分を決定する見通しです。組織としての信頼回復に向け、職員一人ひとりの意識改革が求められる事態となっています。
ハラスメント防止に向けた再発防止策
道は今回の事態を受け、再発防止に向けた具体的なルール作りを進めています。インターンシップの受け入れに関するルールや、職員が守るべき行動基準を明文化したマニュアルを新たに作成する方針です。また、10月には「ハラスメントの防止等に関する基本指針」を改正しました。この指針には求職者へのハラスメント防止や相談窓口の設置が盛り込まれており、全職員への周知を徹底させています。
信頼回復を目指す今後の取り組み
鈴木知事は会見の中で、「道の職員になりたいと思っていただいている方に受験していただき、インターンシップ先として選んでいただけるよう、職員みんなで一生懸命取り組んでいる」と語りました。その上で、失った信頼を回復するために「やれることをしっかりやっていきたい」と強調しました。道庁は今後、今回策定するマニュアルの運用を通じて、インターンシップの適正な実施とハラスメントの根絶を急ぐ構えです。