世界中の視聴者を魅了してきたカリフォルニア州ビッグ・ベアー・バレーの有名なハクトウワシ、Jackieが14歳で死亡した。長期間にわたる重篤な疾患の治療を受けていたUSA Todayが発表した。
同センターによると、Jackieは3週間以上にわたる集中的な医療ケアを受けていたが、月曜日の早朝に死亡が確認された。遺体はその後、カリフォルニア州魚類野生生物局(California Department of Fish and Wildlife)に移送された。
急激な容体悪化と懸命な救命措置
Jackieは7月17日に2羽の亜成体との争いが目撃された後、ビッグ・ベアー湖周辺で衰弱し、飛べない状態で発見された。ロサンゼルス郡公園レクリエーション局のサン・ディマス・ラプター・レスキュー・チームによって保護され、その後Ojai Raptor Centerに搬送された。
専門家による検査の結果、Jackieは重度の貧血や腎臓の炎症、その他の合併症を抱えていることが判明した。治療チームは世界中の野生生物専門家からの助言を受け、酸素療法や血液型適合ドナーからの輸血を含む懸命な救命措置を講じた。しかし、8月に入ると貧血が悪化し、パックドセルボリューム(PCV)が危険な水準まで低下するなど、容体は極めて深刻な状態が続いていた。
「ビッグ・ベアーの象徴」としての功績
Jackieは2012年にビッグ・ベアー・バレーで孵化した最初のハクトウワシとされており、同地のハクトウワシの個体数回復を象徴する存在であった。2015年に非営利団体Friends of Big Bear Valleyが巣の近くにライブカメラを設置して以来、その生活は世界中に配信され、数百万人のファンを獲得した。

特に2018年にパートナーのShadowとペアを組んでからは、厳しい冬の嵐に耐えながら子育てを行う姿が多くの人々に勇気と感動を与えた。彼らはこれまでにStormy、Spirit、Sunny、Gizmo、そして今シーズン生まれたLunaとSandyなど、複数の雛を育て上げた。
世界中のファンと専門家による追悼
Jackieの死を受けて、SNS上には世界中のファンから追悼のメッセージが溢れた。Friends of Big Bear ValleyはFacebookを通じて「Jackieの旅路を見守り、共に希望を抱き、祈りを捧げ、支えてくれた何千人もの人々の心に、このニュースが深く刻まれることを知っています」とコメントを発表した。

また、専門家からもその影響力が高く評価されている。Ventana Wildlife Societyの生物学者Kelly Sorenson氏は、ライブカメラを通じてJackieの営巣を間近で見られたことは「非常に強力な体験であり、野生生物への関心を感情的なレベルで高めた」と述べ、ハクトウワシの保護成功の象徴としてその功績を称えた。
かつてDDTの使用禁止や生息環境の保護により絶滅の危機から脱したハクトウワシの物語において、Jackieは単なる一羽の鳥を超え、忍耐と親子の絆、そして野生の厳しさを伝える象徴として多くの人々の記憶に残ることとなる。