ロシアは22日未明にかけてキーウを弾道ミサイルで激しく攻撃し、ウクライナはモスクワに向けて無人機を飛ばした中、米国が戦争終結に向けて新たな働きかけを行っていると、ロイターが報じた。.
キーウとモスクワ間で行われる激しいミサイルとドローンの応酬
ウクライナ側は、ロシアが3波にわたり少なくとも21発の弾道ミサイルをキーウに向けて発射したと発表した。ゼレンスキー氏は自身のX(旧ツイッター)に、「昨夜以降、ロシアの人道主義者たちがキーウに3波にわたって弾道ミサイルを発射した」と投稿している。ウクライナの10以上の地域が攻撃され、2人が死亡、子ども5人を含む34人が負傷したと明らかになった。
これに対しロシア側は、ウクライナが夜間に首都モスクワに向けて無人機630機を発射したとしている。ロシアのモスクワ近郊では、ウクライナのドローンにより2人が負傷したとソビヤニ市長が通信アプリのテレグラムで発表した。ドローンの大半は遠方で撃墜されたという。また、ウクライナと国境を接するベルゴロド州では、ドローン攻撃で男性1人が死亡し、別の1人が負傷したと地元当局者が述べた。ロシアはオデーサ州の港湾インフラとウクライナ軍が使用する船舶に対しても、夜間に大規模攻撃を実施したと発表している。
ベラルーシ通信が伝える戦死者遺体の交換規模
戦場での戦闘が激化する一方で、双方は戦死者の遺体を交換した。ベラルーシの国営ベルタ通信によると、ロシアが252人、ウクライナが25人の遺体をそれぞれ引き渡した。
米特使によるプーチン氏との会談と提案内容
米国のウィットコフ和平交渉担当特使は今週、ノルウェーの首都オスロでウクライナのゼレンスキー氏や欧州、北大西洋条約機構(NATO)の当局者と会談した後、ロシアのプーチン大統領とサンクトペテルブルクで会談した。ロシアの大統領府に近い関係者によると、米国の提案には、ウクライナがドンバス地域全域をロシアに割譲する見返りに、NATOから将来の安全の保証を受ける案が含まれていた。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、米国側がオスロでいくつかの新たな変化を感じ取り伝えてきたが、それらは十分に満足できるものではないと述べた。プーチン氏とウィットコフ氏の会談結果について説明を受けたロシア高官によると、会談は比較的短く、踏み込んだ議論はなかった。ウィットコフ氏はオスロでまとめた一連の提案をプーチン氏に手渡し、検討するよう求めたという。
プーチン氏への称賛発言に対するウクライナの反発
ウィットコフ特使がロシア訪問中にプーチン氏を人道主義者とたたえたことに対し、ウクライナのゼレンスキー氏は強く反発した。ウィットコフ氏は、ウクライナでロシア軍に拘束されていた74歳の米国人の解放について、プーチン氏に謝意を示していた。ゼレンスキー氏は、21発のミサイルが使われ市内の多数の場所が被弾し被害を受けたことを強調している。両国の軍事衝突が収束に向かうかは依然として不透明な情勢が続いている。