2026年10月14日、ドナルド・トランプ米大統領は、デンマーク領の自治地域であるグリーンランドで大規模な石油、天然ガスおよび鉱物の資源探索が始まろうとしていると発表しました。この発表は、両国が北極圏の防衛と安全保障に関する新たな協定を締結してからわずか数週間後に行われました。
トランプ米大統領によるグリーンランド資源探索の表明
ドナルド・トランプ米大統領は、「新しく美しい我がグリーンランドで、石油、天然ガス、そして鉱物の大規模な探索が始まろうとしている!」と述べた。
トランプ米大統領は、専門家の見解を引用する形で、グリーンランドには世界中のいかなる地域にも匹敵するほどの容易に採掘可能な原油が眠っていると主張しました。ヒューストン・タイムズ紙などの報道によると、同氏は具体的な企業名や探索の開始時期、具体的な実施場所については明らかにしていません。ドイツ・ヴェレが報じたところでは、8月に東グリーンランドの人里離れた地域で米国の石油会社が準備作業を進めているという報道が流れ、現地住民や当局者の間に不安を引き起こしていたものの、今回の発表がそれらの活動に関連しているかどうかについては言及しませんでした。
安全保障上の重要性と米国の防衛戦略
資源の話題に加え、トランプ米大統領はグリーンランドが米国および欧州の安全保障において「他に類を見ない」重要な位置を占めていると強調しました。ヤフーの報道によれば、同島はロシアと北米を結ぶ最短経路の1つに位置しており、ミサイル防衛や監視活動の拠点として極めて戦略的な意味を持っています。
さらにトランプ米大統領は、同島が防衛・攻撃の両面において比類のない「時間、位置、視界」を米国にもたらすと主張しました。フォックスニュースの報道によると、こうした地理的条件は、同氏が構想する「ゴールデン・ドーム」ミサイル防衛システムにとっても重要な意味を持っています。現在、米国はグリーンランド北部にピトゥフィック宇宙基地を置いているほか、先月の合意によって南部ナルサルスアックと東部メステルスヴィグに新たな防衛拠点を設置することが認められています。
過去の閣議決定や環境政策との対立
グリーンランド政府は2021年、気候変動への懸念や商業的採算性の低さを理由に、将来の石油および天然ガス探索を終了させる法案を可決していました。

また、同島の大部分は北極圏の厚い氷床に覆われており、過酷な気候やインフラの不足から、過去の資源抽出の試みは長年にわたり探査段階を脱していませんでした。
関係各国の動向と今後の見通し
先月ニューヨークで署名された安全保障協定には、非NATO加盟国による軍事拠点の設置制限や、鉱物資源分野などの重要セクターにおける威嚇的な外国投資に対する安全策が盛り込まれています。
ホワイトハウスのウェブサイトに掲載された協定文書によれば、資源探索に関する特別な権利の付与はなく、経済的発展や事業促進、および鉱物協力に関する言及にとどまっています。
トランプ米大統領の発表に対して、ホワイトハウス、デンマーク首相府、ならびにグリーンランド政府や鉱物資源庁からのコメントは直ちには得られませんでした。