トランプ米大統領は11月3日の投票に向けた中間選挙戦終盤の6週間で、テレビ広告やダイレクトメール広告に2億7700万ドル超を投じた。連邦選挙委員会(FEC)のデータや、Yahoo!ニュースが報じた内容によると、共和党の多数派維持の鍵を握る激戦区の支援に巨額の資金が集中している。
トランプ氏のスーパーPACが投じた3億ドル超の資金規模
米連邦選挙委員会(FEC)のデータによると、トランプ氏の特別政治活動委員会(スーパーPAC)「MAGAインク」は、今回の中間選挙でこれまでに3億ドル超を費やしている。トランプ氏は20日、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、中間選挙までに共和党の選挙活動支援に4億から5億ドルを投じると表明した。スーパーPACは、制約なく選挙運動のために無制限に資金を受け取り、支出することができる仕組みになっている。直近の支出では、他の2つのスーパーPAC「ノー・ゴーイング・バック」と「セーフティー・アンド・アフォーダビリティー」を通じて、2億2500万ドルが拠出されている。西日本新聞meの報道では、全米各地の集会で支持層動員や逃げ切りに向けた動きが進む様子が伝えられている。
上院多数派の維持を左右する激戦3州への集中投資
ほとんどの世論調査で民主党の対立候補に後れを取っているテキサス州、ミシガン州、オハイオ州の上院選に、直接または他のPACを通じて最も多額の資金が投入されている。テキサス州上院選に立候補するケン・パクストン氏の支援には3600万ドル超、ミシガン州のマイク・ロジャーズ候補には3010万ドル、オハイオ州のジョン・ハステッド候補には2800万ドル超がそれぞれ投じられた。共和党が53対47の過半数を占める上院の支配権を維持するには、これら3議席が最大の鍵を握る構図となっている。西日本新聞meが伝える通り、共和党は牙城とされる州でも想定外の苦戦を強いられており、必死の防衛戦が展開されている。
選挙予測データが示す民主党優位の形勢と議席の行方
選挙予測で知られるネイト・シルバー氏の最新データによると、民主党が上院を制する確率は77%超で、53対47の多数派になると予測されている。さらに、下院を制する確率についても94%超で、240対195の多数派になると予測されている。世論調査での後れを取り戻すため、トランプ氏側は巨額の広告費を動員して支持固めを急いでいるが、予測との乖離をどこまで埋められるかが焦点となっている。

終盤戦の猛追がもたらす今後の投票行動への影響
11月3日の投票日に向け、共和党陣営は牙城とされる州も含めた激戦区での資金投下と集会を通じた動員をさらに加速させる構えだ。ネイト・シルバー氏の予測では野党側が優位とされているものの、トランプ氏が表明した最大5億ドル規模の支援が実際の投票行動や選挙結果にどのような変化をもたらすのか、今後の動向が注目されている。