10月17日、オースティンのダレル・K・ロイヤル・テキサス・メモリアル・スタジアムで行われた試合は、ホームのテキサス・ロングホーンズにとって悪夢のような結末となった。第2クォーター中盤、ライアン・ニブレットの63ヤードのパントリターンタッチダウンにより、テキサスは17-3と2スコアのリードを奪い、フロリダ・ゲイターズを圧倒しているように見えた。しかし、試合はそこから劇的な展開を迎えた。フロリダが最終的に27-24で勝利し、ランキング7位のテキサスを相手に番狂わせを演じた。
テキサス大学の逆転負けとアーチ・マニングの苦闘
テキサスのクォーターバック、アーチ・マニングはこの日も苦戦を強いられた。マニングは5回サックを浴びるなど終始フロリダ守備陣の圧力にさらされ、第4クォーターにはフロリダのLJ・マクレイからもサックを受けた。マニングは試合終盤にエメット・モズリーVへの62ヤードのパスを通す場面もあったが、パス成功は22回中35回、155ヤード、2タッチダウンという内容に留まった。スティーブ・サルキシャン監督は試合後の会見で「すべてを評価する」と述べ、自身のプレイコールやマニングの起用を含めた攻撃陣の再検討を示唆した。さらにテキサスは、第4クォーターにスター・パスラッシャーのコリン・シモンズが下肢の負傷で離脱するという痛手も負った。
フロリダ大学の逆転劇とトラメル・ジョーンズJr.の台頭
連敗中だったフロリダ大学にとって、この勝利はジョン・サムラル監督が掲げるチーム再建の道筋を示すものとなった。主力QBの負傷により、急遽キャリア初先発を任されたトラメル・ジョーンズJr.は、35回中22回のパスを成功させ、155ヤード、2タッチダウンを記録。インターセプトなしという堅実な働きでチームを牽引した。特に第1クォーターにテキサスのラリーク・ブラウンに32ヤードのランで先制を許し、序盤の攻撃が3アンドアウトに終わる苦しい展開の中でも、ジョーンズは冷静さを失わなかった。

試合の流れを変えたのは、第2クォーターの第4ダウン12ヤードでの勝負強さだった。ジョーンズがダラス・ウィルソンに17ヤードのパスを通し、タッチダウンドライブを継続させたことでゲイターズは息を吹き返した。後半にはパトリック・ダーキンが28ヤードのフィールドゴールを決め20-17と逆転し、さらにジャダン・ボウの11ヤードのタッチダウンランでリードを広げた。ボウはこの日25回のキャリーで91ヤードを記録し、フロリダの攻撃の軸として機能した。
両チームのシーズンへの影響と今後の展望
フロリダはこれで5勝2敗(SECカンファレンス内で3勝2敗)となり、再びカレッジフットボール・プレーオフの議論に名を連ねる位置まで浮上した。2012年以来となる敵地でのトップ10チーム撃破は、ミズーリ大学とサウスカロライナ大学に大敗し、低迷していたチームにとって大きな転換点となる。サムラル監督とオフェンスコーディネーターのバスター・フォークナーは、負傷した先発QBが復帰した際、この試合で結果を残したジョーンズを継続起用するかどうかという難しい決断を迫られている。
一方、敗れたテキサス(4勝2敗、SEC内で1勝2敗)は、ESPNによると1965年以来となる「ホームでアンランク(ランキング外)の相手に対する最大の逆転負け」を喫した。直近のレッド・リバー・ライバルリーでの敗戦に続く連敗となり、チームは全米優勝候補からわずか2週間で厳しい現実に直面している。テキサスは次週、トップ10に入る強豪ミシシッピ大学(Ole Miss)との対戦を控えており、チーム全体にかかる重圧はさらに増す見通しだ。