マイアミの法廷で下された評決は、元カンザスシティ・チーフスおよびマイアミ・ドルフィンズのスター選手であるタイリーク・ヒルにとって一部の責任を認めるものとなりました。マイアミの陪審は火曜日、暴行に関する10件の訴えのうち2件についてヒルに責任があると判断しました。
タイリーク・ヒルが問われた民事裁判の評決と賠償金の行方
争点となったのは、別居中の妻レケータ・バッカロが申し立てた度重なる虐待や暴行の訴えです。陪審はヒルに対し、2024年1月と2025年4月に発生した2件の暴行の責任を認定しました。
陪審はバッカロに対して50万ドルの補償的損害賠償の支払いを命じましたが、懲罰的損害賠償の請求は認めませんでした。フロリダ州の法律では意図的な不正行為に対する「明確かつ説得力のある証拠」が求められるため、懲罰的賠償が見送られた理由について法的な解釈が分かれています。
32歳のヒルは、残る8件の暴行、不法侵入、継続的な家庭内暴力に関する訴えについては責任がないと判断されました。評決の言い渡し後、暗い色のポロシャツを着ていたヒルは弁護団の一人と抱き合い、他のメンバーとも握手を交わした上で、一人で法廷を後にしました。
法廷で交わされた証言と双方の主張
裁判では、30歳のバッカロが証言台に立ち、ヒルから受けた被害の詳細を語りました。バッカロは、ヒルが髪を引っ張り「まるで男のように扱われた」と述べ、口論の際にできた胸のあざの写真を証拠として提出しました。

これに対し、ヒルは前週に証言台に立ち、妻からの申し立てを「虚偽の主張」として大筋で否定しました。ただしヒルは、口論の最中にバッカロを押して壁に穴を開けた事実については認めています。
クリスティ・ブライトは、裁判終了後にヒルが安堵した様子を見せていたと明かしました。ブライトは記者団に対し、ヒルが自身の主張を世間に伝えられたことに非常に満足し、深く感謝していると述べています。
NFLの選手生命と今後の処分への影響
今回の評決結果は、バッカロが離婚申し立ての中で行った告発端を発端とするNFLの個人行動ポリシーに関する継続中の審査において重要な意味を持つことになります。裁判所による民事上の責任認定のみで自動的に選手への処分が下されるわけではなく、リーグ側独自による調査や手続きを経て最終的な判断を下す必要があります。
それにもかかわらず、2件の民事上の暴行認定と50万ドルの賠償金支払命令という結果は、獲得に関心を示す可能性のある一部のチームが接触を控える要因となる可能性があります。