今年のプロ野球ドラフト会議におけるセ・リーグBクラス球団の採点が発表された。中日が85点、ヤクルトが80点、広島が75点となり、各球団の補強方針や課題が浮き彫りとなっている。
中日が85点でセ・リーグBクラス最高評価を獲得
中日は支配下6人、育成2人の計8人を指名し、85点という高評価を得た。1位入札で渡部海捕手を外したものの、外れ1位で近畿大の最速156キロ右腕である宮原廉投手の交渉権を獲得した。昨年のドラフト1位指名である中西聖輝とは異なるタイプの投手であり、投手陣の強化に最適な選手を指名できたと言える。さらに、岡林勇希の故障離脱によりセンターを守れる外野手の層の薄さが露呈していたため、2位で王子の柴崎聖人を指名し、1年目から一軍での活躍が期待できそうだ。3位の前嶋藍捕手や6位の清水智裕捕手をはじめ、捕手を獲得して既存戦力との差別化を図るなど、バランスの取れた高評価のドラフトとなった。.
ヤクルトは野手の長打力強化へ上位4人を野手で固める
ヤクルトは80点と評価され、1位では社会人ナンバーワン打者と称される東京ガスの藤澤涼介外野手を単独指名し、中村優斗、松下歩叶に続く3年連続での一本釣りに成功した。.
広島は75点で手堅い上位指名を行うも高校生指名なし
広島は75点の評価となり、1位では大学生内野手でナンバーワンの呼び声が高い亜細亜大の山原宝内野手を単独指名した。.
中日の中山指名から見る社会人・大学生の活用法
上位指名における即戦力の獲得方針は各球団で明確な違いを見せている。中日は外れ1位の宮原廉をはじめ、社会人の柴崎聖人を2位で獲得し、即座の戦力化を狙う姿勢を示した。ヤクルトも社会人最高峰の呼び声高い藤澤涼介を1位で引き当て、長年の課題である長打力不足の解消へ向けて着実に駒を揃えている。広島も亜細亜大の山原宝や立命大の西野啓也といった実績ある大学球界の主力級を上位で占めた。各球団とも高校生の将来性に大きく張るよりも、数年以内に一軍の主軸として計算できる選手を優先する傾向が強まっている。
育成枠を含めた指名者数と今後のチーム編成
今回のドラフト全体を見渡すと、支配下と育成を合わせた総指名者数は球団ごとに異なる戦略を反映している。ヤクルトは支配下7人、育成3人の計10人と最も多くの選手を確保した。中日は支配下6人、育成2人の計8人、広島は支配下6人、育成3人の計9人となっている。各球団とも近年の一軍成績を立て直すため、それぞれの弱点補強に特化した選択を行った。今後は獲得した選手たちが春季キャンプやオープン戦を経て、どれだけ早く一軍の舞台へ適応できるかが問われることになる。