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スペイン・トレド県で高速鉄道が衝突、死者30人に 多数負傷

スペイン中部のトレド県で、マドリードとセビリアを結ぶ高速鉄道路線を走行していた2本の列車が衝突する事故が発生しました。

スペイン・トレド県で高速鉄道が衝突、死者30人に 多数負傷

スペイン中部のトレド県で、マドリードとセビリアを結ぶ高速鉄道路線を走行していた2本の列車が衝突する事故が発生しました。地元当局の確認によると、この事故により少なくとも30人が死亡し、多数の負傷者が出ています。スペインの鉄道インフラ事業者ADIFは、マドリードとアンダルシア地方を結ぶ高速鉄道の運行を直ちに停止しました。

ウダ近郊の路線で発生した衝突事故の状況

事故は水曜日の午前、トレド県ウダ近郊のキロメートルポスト118付近で発生しました。スペインの国営鉄道会社レンフェ(RENFE)が運行するセビリア行きのAVE高速列車と、民間鉄道会社イリョ(IRYO)の列車が同じ方向に進行する中で事故が起きました。初期の報道やスペイン当局の説明によると、停止していた後方にレンフェの列車が追突したとみられており、国家運輸省はレンフェ列車がイリョ列車に後方から衝突した可能性が高いと述べています。

この衝突により、少なくとも2両の客車が脱線し、高架部分から土手の下へと転落しました。現地からの映像では、線路の下に引き裂かれた金属や大破した車両が散乱する様子が確認されています。エルス・カスティージャ=ラ・マンチャテレビなどの報道では、脱線した車両の一部が斜面に投げ出され、救助隊や市民らが現場に殺到する緊迫した状況が伝えられました。

カスティーリャ=ラ・マンチャ州政府の発表によると、事故当時、レンフェの列車には397人、イリョの列車には147人の乗客が乗車しており、総乗客数は544人に及びました。

後方の車両に乗っていた乗客のミゲルさんは、「まるで列車が脱線するかのように、10秒間も続くものすごい轟音と本当に凄まじい衝撃音が聞こえた。右側の窓から、大破した列車が見えた——あちらがもう一方の列車だったに違いない」とCOPEラジオの取材に対し語った。

死傷者の状況とカスティーリャ=ラ・マンチャ州の緊急対応

死者数については、当初の発表から急増しています。カスティーリャ=ラ・マンチャ州政府の広報担当者エステル・パディジャ氏は、最初に確認された10人から死者が30人に達したと明らかにしました。パディジャ氏は州政府の発表として、犠牲者の数はさらに増える見通しであると慎重な見方を示しています。

スペインで列車事故、死傷者多数

現場には消防隊やヘリコプター、移動式集中治療室を含む多くの緊急医療チームが投入され、治安警察のパトロール隊やシウダ・レアルおよびトレドの消防コンソーシアム、市民保護のボランティア、Sescamの医療サービス人員が救助やトリアージ、首都への負傷者搬送にあたっています。また、カスティージャ=ラ・マンチャ自治政府はテリトリー緊急計画(Platecam)をレベル2に引き上げ、ミリタリー緊急部隊(UME)の介入を要請しました。

スペイン・トレド県で高速鉄道が衝突、死者30人に 多数負傷
写真:The Jerusalem Post

スペイン保健大臣のモニカ・ガルシアはTVEの放送にて、「我々は近隣病院からの助けを必要としているだけでなく、ICU病床を備えた近隣病院を必要としているのだ」と述べた。

近隣自治体の首長も対応に追われており、ウダの市長であるマヌエル・ガラン氏は、緊急サービスから負傷者を受け入れるためのスポーツパビリオンの準備を要請されたと述べました。また、ロス・イェベネスの市長であるヘスス・ペレス氏も事故が深刻であるとの見解をスペインのテレビ番組で示しています。

政治的な影響と今年1月に起きた過去の事故の記憶

今回の悲劇は、スペイン国内の高速鉄道網に対する懸念を再び呼び起こしています。今年1月にはアダムス近郊で、同じくレンフェとイリョの列車が絡む事故が発生していました。2013年に80人が死亡した事故に次ぐ規模だったその悲劇から短期間での再発に、国内では鉄道インフラのメンテナンスや監視システムに対する懸念が示されています。.

スペイン・トレド県で高速鉄道が衝突、死者30人に 多数負傷
写真:DW.com

事故を受け、政治日程にも大きな影響が出ています。ペドロ・サンチェス首相は自身の公式アカウントに「トレドでの深刻な列車事故にショックを受けている。すべての被害者とその家族に愛情、連帯、そして支援を送る」と投稿しました。また、主要政党は予定されていた活動を一時中断し、スペインの保健大臣モニカ・ガルシアやカスティーリャ=ラ・マンチャ州のエミリアーノ・ガルシア=ページ大統領らも現地対応や調整に追われています。

運行停止と今後の調査の行方

事故の影響により、ADIFはマドリードとアンダルシア間の高速鉄道網の運行を停止し、イリョ社もマドリード・プエルタ・デ・アトチャ発の南回廊路線の全サービスを運休としました。現時点で運行再開の見通しは立っていません。

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事故の原因については公式には断定されていませんが、エル・パイス紙が政府関係者の話として報じたところによると、自動信号システムが機能しなかった際に手動運用に切り替わる過程で人為的ミスが生じた可能性があるとの初期分析も浮上しています。治安警察の災害専門捜査チームが現地に入り、詳しい原因の特定を進めています。

執筆者について: nipponese

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