2026年10月9日、ノルウェー・ノーベル委員会がノーベル平和賞の受賞者を発表したことを受け、米国のテレビ番組やコメディアンらがドナルド・トランプ大統領の反応を相次いで取り上げ、強い関心を集めている。
ジミー・キンメルが指摘したトランプのノーベル賞を巡る発言
テレビ司会者のジミー・キンメルは、番組のオープニングでドナルド・トランプ大統領のソーシャルメディア上での投稿や集会での発言を取り上げた。トランプ大統領は、2026年のノーベル平和賞を逃したことについて不満を表明し、ノルウェーが受賞者を決定したことに対して批判を展開した。
発表の直前、キンメルは木曜日の夜の番組内で、トランプ大統領がノーベル平和賞の受賞を逃すだろうと皮肉を込めて予言していた。そして金曜日に、元国連人権高等弁務官であり、国連や国際刑事裁判所で戦争犯罪の調査を行ってきた南アフリカの人権弁護士兼判事であるナヴァネットヘム・「ナヴィ」・ピライ氏が2026年の受賞者として発表されると、キンメルは週明けの月曜日の放送でその反応を改めて取り上げた。

番組内では、トランプ大統領が長文のソーシャルメディアへの投稿を通じて、自身が多くの戦争を終結させたと主張したことや、「ノーベル」のスペルを誤記していたことが紹介された。さらに、ニューヨーク州シラキュースでの選挙集会において、トランプ大統領が米国がノーベル平和賞を受賞すべきであったと述べ、ノルウェーの決定を恥ずべきものだと非難したクリップ映像が流された。キンメルはまた、独立したノルウェー・ノーベル委員会が選考を行うものでありノルウェー政府とは別組織であるにもかかわらず、大統領が同国を非難したことを茶化した。
番組ではさらに、2025年の賞がベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏に授与されたことにも触れつつ、トランプ大統領のこれまでの執着をユーモアを交えて批判した。
サタデー・ナイト・ライブが描いたコメディとピライ氏のジョーク
週末のバラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のコーナー「ウィークエンド・アップデート」では、コリン・ジョーストとマイケル・チェがトランプ大統領のノーベル平和賞の落選をユーモアを交えて報じた。ジョーストは、トランプ大統領が自身の受賞を本気で期待していた様子を皮肉った。

ジョーストは番組の冒頭で、トランプ大統領が sadly(悲しいことに)受賞を逃したと述べ、共和党の同盟国や複数の外国首脳からもイスラエル・ガザ紛争への取り組みを評価する声があったにもかかわらず落選したことに言及した。また、ピライ氏がドイツでの会議の場で、聴衆がもう少し拍手をしてくれればトランプ大統領と賞を分け合ってもよいと冗談めかして語ったエピソードも紹介された。チェは、こうしたピライ氏のジョークを受けて、トランプ大統領がどこの国の人であるか勘違いして攻撃に向かうのではないかと茶化している。
国防総省の計画や政権内の動きに対する風刺
同番組ではノーベル賞の話題にとどまらず、ピート・ヘグセス国防長官に関連する動向や政権の政策についても言及があった。具体的には、フォート・ホッド銃撃事件で死刑判決を受けた元陸軍精神科医ニダル・ハサン受刑者の処刑をライブストリーミングで行うというピート・ヘグセス国防長官の計画が取り上げられた。

また、移民関税執行局(ICE)の動向や、ショック手袋の使用に関する報道などを背景にした風刺も展開された。番組の放送後には、番組が短期間の小休止に入り、10月17日および10月24日の週には新しい放送が予定されていないことも伝えられている。
トランプ大統領自身は、自身の政権が果たしてきたとされる平和への貢献や国際紛争の調停について繰り返し主張しており、今回の受賞結果やその後の各メディアの反応に対して注目が集まり続けている。