シアトル・シーホークスは今季の敗戦におけるターンオーバーの多さを受け、クォーターバックのサム・ダーノルドが迅速な意思決定を行えるよう攻撃戦術を再編している。オフェンシブコーディネーターのブライアン・フリューリー氏によれば、チームは選手が習熟したプレーに重点を置き、ミスを減らす方針へ舵を切った。
ターンオーバー削減に向けた戦術の転換
2026年シーズン開幕から5週間、シーホークスの成績はボール保持と明確な相関関係を示している。3勝を挙げた試合ではターンオーバーがわずか2回だったのに対し、2敗を喫した試合では計7回のミスを犯した。特にクォーターバックのサム・ダーノルドは、敗戦した試合だけで4回のインターセプトを記録しており、今季通算のインターセプト数は5回に達している。
この状況を重く見たシーホークスは、戦術の最適化を急いでいる。オフェンシブコーディネーターのブライアン・フリューリー氏は、ダーノルドがフィールド上で自信を持ってプレーできるよう、ゲームプランを調整中であることを明らかにした。
「トレーニングキャンプやシーズン序盤を通じて経験を積み、彼が自信を持って迅速な意思決定を行い、プレーを進められるようなプレーに重点を置いています。(今後は)よりその方向に傾倒していくつもりです」 ブライアン・フリューリー、オフェンシブコーディネーター
シーホークスは敗戦した2試合でも勝利のチャンスを十分に持っており、ボールを相手に渡さなければ結果は大きく変わっていたはずだ。NFCのプレーオフ争いが激化する中、ターンオーバーを削減することはチームにとって最優先事項となっている。
ワシントン・コマンダース戦での苦戦と教訓
9月27日にノースウェスト・スタジアムで行われたワシントン・コマンダース戦は、シーホークスの課題が浮き彫りになった一戦だった。試合序盤、シーホークスはジャダリアン・プライスのファンブルによりコマンダースに短い距離(21ヤード)での攻撃権を献上した。このファンブルは、2025年シーズン第17週のカロライナ・パンサーズ戦以来、6試合ぶりとなるシーホークスのターンオーバーであった。

試合はシーホークスが24対10とリードを許す展開となったが、第4クォーター残り2分51秒にはタッチダウンパスで2点差まで詰め寄る粘りを見せた。しかし、ダーノルドの2回のインターセプトとファンブルは、コマンダースが獲得した33得点のうち21得点に直結するミスとなった。マイク・マクドナルド監督は「NFLにおいて勝利を決定づけるのは、状況に応じた適切なフットボールだ」と振り返った。.
NFCプレーオフ争いを見据えた修正
ダーノルド自身も「ターンオーバーが多すぎる」と述べ、自身のプレーを省みている。なお、ダーノルドは9月9日のシーズン開幕戦で痛めた臀部の筋肉について、ノースウェスト・スタジアムの濡れたフィールドでのプレゲームでテストを行い、肉体的には「素晴らしい状態」だと語っていた。
今後は、チームがトレーニングキャンプから積み上げてきた経験に基づき、ダーノルドがよりスムーズに意思決定を行えるようなプレー構成を優先する。次戦のデンバー・ブロンコス戦に向け、シーホークスはミスを最小限に抑え、NFCのプレーオフ進出に向けた重要な局面で勝利を収めるための準備を進めている。