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シンガポールでヘイズ深刻化、大気汚染が非常に不健康水準に

シンガポール全域で大気汚染指数(PSI)が悪化し、15日には西部で一時212を記録するなど深刻なヘイズ(煙害)に見舞われている。Yahoo!ニュースの報道によると、政府はシェルターの設置やマスクの無料配布に踏み切り、市民生活や経済活動に広範な影響が出ている。 15日に西部でPSIが212を記録し非常に不健康な水準に達する シンガポール国内では今年9月上旬ごろからヘイズが悪化し始めた。同月中旬には中心部で24時間PSIが7年ぶりの高水準となる134に上昇し、10月に入ると国内の多くの場所で100を超えた。シンガポール国家環境庁(NEA)によると、PSIは51から100の間が中程度、101から200が不健康、201から300が非常に不健康、300超が危険レベルとされる。15日には西部で24時間PSIが一時212を記録し、15年以来11年ぶりとなる非常に不健康な水準に達した。中心部で190超、東部で約180、南部で約160、北部でも約130をそれぞれ観測している。街全体が灰色にかすみ、マスクを着用したりせき込んだりする人が目立つ状況となっている。 インドネシアの野焼きが原因で南東風に乗り煙霧が流入 国家環境庁の発表によると、今回のヘイズ悪化はインドネシア・カリマンタン島で発生した濃い煙霧が南東風に乗ってシンガポール方面に流れてきていることが原因である。さらにインドネシア・スマトラ島上空でも煙霧が観測されている。シンガポールで前回PSIが不健康の水準に達したのは2023年10月であった。シンガポール政府は2014年に越境ヘイズ汚染法を施行しており、国外での野焼きや森林伐採の影響により国内でヘイズを発生させた企業に対し、当局が法的措置を取ることを認めている。グレース・フー持続可能性・環境相兼貿易担当相は先ごろ、同法に基づき違法企業に対して法的措置を講じるかどうかについてあらゆる選択肢を排除せず、現在はデータを収集しているとの見解を示した。 人民協会が300カ所以上のヘイズシェルターを開設しマスクを配布 ヘイズによる健康被害を防ぐため、民族間の融和を推進する政府機関「人民協会(PA)」は国内各地のコミュニティーセンターや公民館、大型コミュニティーハブ、住民委員会など計300カ所以上にヘイズシェルターを設置した。エアコンが効いたスペースを避難場所として開放し、住民の健康を守る狙いだ。もともとは午前10時から午後6時までの開放だったが、一部では午後9時ごろまで延長している。国家環境庁によると、24時間PSIが危険レベルの300を超えた場合はシェルターを午後10時まで開放する方針だ。また人民協会は、1949年以前に生まれたパイオニア世代や50年代生まれのムルデカ世代といった特定の国民向けに、専用自販機でN95マスクの無料配布も開始した。このほか妊婦、子ども、呼吸器系疾患がある人にも施設で配布が行われている。保健省は12日からヘイズ関連疾患の治療費を助成する制度も開始した。 空気清浄機の売り切れが続出し企業活動や学校の屋外活動にも影響 ヘイズの深刻化を受け、家電量販店では空気清浄機の売り切れが相次いでいる。NNAが15日に中心部の複数の家電量販店に取材したところ、どの店も空気清浄機は在庫切れの状態であり、ある店のスタッフは「以前は価格やブランドを気にして選ぶ客が多かったが、今は条件を問わずあればどの空気清浄機でもほしいという人が目立つ。今店にあるのはディスプレー商品だけだ」と説明した。別のスタッフは再入荷の時期は未定だと話している。大手電子商取引サイトでも人気メーカーの機種で売り切れが発生し、購入可能な場合でも配送まで10日以上かかるケースがみられる。企業活動では、人材関連会社によると従業員に在宅勤務をさせる例や傷病休暇を取る人が増えている。学校や塾、スポーツ団体などでも屋外活動を制限し、オンラインクラスへの切り替えや校外学習の中止が広がっている。 省庁横断の作業部会を設置し市民の健康を守る次の段階へ シンガポール政府は10月初旬にヘイズ対策として省庁横断の作業部会を設置したと発表した。高齢者や妊婦、子ども、呼吸器系疾患を抱える人を中心に市民の健康を守るため、次の段階の行動計画や注意喚起に関する準備を進めている。国家環境庁は、国内で雨が降ってもスマトラ島南部やカリマンタン島の一部では乾燥した状態が続くと予測しており、国内の24時間PSIについても不健康から非常に不健康の範囲で推移するとみている。今後しばらくはヘイズによる健康被害や活動制限に十分注意が必要となる見通しだ。

NNA

シンガポール全域で大気汚染指数(PSI)が悪化し、15日には西部で一時212を記録するなど深刻なヘイズ(煙害)に見舞われている。Yahoo!ニュースの報道によると、政府はシェルターの設置やマスクの無料配布に踏み切り、市民生活や経済活動に広範な影響が出ている。

15日に西部でPSIが212を記録し非常に不健康な水準に達する

シンガポール国内では今年9月上旬ごろからヘイズが悪化し始めた。同月中旬には中心部で24時間PSIが7年ぶりの高水準となる134に上昇し、10月に入ると国内の多くの場所で100を超えた。シンガポール国家環境庁(NEA)によると、PSIは51から100の間が中程度、101から200が不健康、201から300が非常に不健康、300超が危険レベルとされる。15日には西部で24時間PSIが一時212を記録し、15年以来11年ぶりとなる非常に不健康な水準に達した。中心部で190超、東部で約180、南部で約160、北部でも約130をそれぞれ観測している。街全体が灰色にかすみ、マスクを着用したりせき込んだりする人が目立つ状況となっている。

インドネシアの野焼きが原因で南東風に乗り煙霧が流入

国家環境庁の発表によると、今回のヘイズ悪化はインドネシア・カリマンタン島で発生した濃い煙霧が南東風に乗ってシンガポール方面に流れてきていることが原因である。さらにインドネシア・スマトラ島上空でも煙霧が観測されている。シンガポールで前回PSIが不健康の水準に達したのは2023年10月であった。シンガポール政府は2014年に越境ヘイズ汚染法を施行しており、国外での野焼きや森林伐採の影響により国内でヘイズを発生させた企業に対し、当局が法的措置を取ることを認めている。グレース・フー持続可能性・環境相兼貿易担当相は先ごろ、同法に基づき違法企業に対して法的措置を講じるかどうかについてあらゆる選択肢を排除せず、現在はデータを収集しているとの見解を示した。

人民協会が300カ所以上のヘイズシェルターを開設しマスクを配布

ヘイズによる健康被害を防ぐため、民族間の融和を推進する政府機関「人民協会(PA)」は国内各地のコミュニティーセンターや公民館、大型コミュニティーハブ、住民委員会など計300カ所以上にヘイズシェルターを設置した。エアコンが効いたスペースを避難場所として開放し、住民の健康を守る狙いだ。もともとは午前10時から午後6時までの開放だったが、一部では午後9時ごろまで延長している。国家環境庁によると、24時間PSIが危険レベルの300を超えた場合はシェルターを午後10時まで開放する方針だ。また人民協会は、1949年以前に生まれたパイオニア世代や50年代生まれのムルデカ世代といった特定の国民向けに、専用自販機でN95マスクの無料配布も開始した。このほか妊婦、子ども、呼吸器系疾患がある人にも施設で配布が行われている。保健省は12日からヘイズ関連疾患の治療費を助成する制度も開始した。

空気清浄機の売り切れが続出し企業活動や学校の屋外活動にも影響

ヘイズの深刻化を受け、家電量販店では空気清浄機の売り切れが相次いでいる。NNAが15日に中心部の複数の家電量販店に取材したところ、どの店も空気清浄機は在庫切れの状態であり、ある店のスタッフは「以前は価格やブランドを気にして選ぶ客が多かったが、今は条件を問わずあればどの空気清浄機でもほしいという人が目立つ。今店にあるのはディスプレー商品だけだ」と説明した。別のスタッフは再入荷の時期は未定だと話している。大手電子商取引サイトでも人気メーカーの機種で売り切れが発生し、購入可能な場合でも配送まで10日以上かかるケースがみられる。企業活動では、人材関連会社によると従業員に在宅勤務をさせる例や傷病休暇を取る人が増えている。学校や塾、スポーツ団体などでも屋外活動を制限し、オンラインクラスへの切り替えや校外学習の中止が広がっている。

省庁横断の作業部会を設置し市民の健康を守る次の段階へ

シンガポール政府は10月初旬にヘイズ対策として省庁横断の作業部会を設置したと発表した。高齢者や妊婦、子ども、呼吸器系疾患を抱える人を中心に市民の健康を守るため、次の段階の行動計画や注意喚起に関する準備を進めている。国家環境庁は、国内で雨が降ってもスマトラ島南部やカリマンタン島の一部では乾燥した状態が続くと予測しており、国内の24時間PSIについても不健康から非常に不健康の範囲で推移するとみている。今後しばらくはヘイズによる健康被害や活動制限に十分注意が必要となる見通しだ。

執筆者について: nipponese

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