この書簡には、計48名の著名人が署名している。その中には、映画監督のケン・ローチ、俳優のシボーン・マクスウィーニー、アドリアン・ダンバー、マキシン・ピーク、音楽家のポール・ウェラー、ザ・スミスのギタリストであるジョニー・マー、作家のアーヴィン・ウェルシュ、マッドネスのフロントマンであるサッグス、ヒップホップ・グループのニーケップ、アイメルダ・メイらが名を連ねている。さらに、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのケヴィン・ローランド、ザ・クラッシュのポール・シムノン、マッシヴ・アタックのロバート・デル・ナジャ、歌手のフランシス・ブラック、労働組合指導者のミック・リンチなども支持を表明した。
クリス・ブライアント大臣への公開書簡と国際調停の提案
署名者らは、現在の膠着状態が平和の脆さを示していると指摘し、独立した国際調停者
が実行可能で持続可能な解決への道筋を提供すると主張した。書簡は、ヒルズボロ城での最近の協議が決裂したことを受け、地元の調整メカニズムが限界に達していると強調している。彼らは大臣に対し、アイルランド政府と連携し、英国やアイルランド以外の第三国から中立的な調停者を任命するよう強く求めている。
https://x.com/FeileBelfast/status/2107522760260087837
「このような任命は政治的緊張を緩和し、調停枠組みへの国民の信頼を回復させ、より広範な和平プロセスが回避可能な窮地に陥るのを防ぐだろう」
公開書簡の署名者ら、北アイルランド担当大臣宛ての書簡にて
ガーバギー・ロード住民の安全と権利
署名者の一人であるケヴィン・ローランドは、BBCニュースNIに対し、この書簡はガーバギー・ロードの状況に対する率直な反応として生まれたものだと語った。彼は「これは住民の勇気に触発された有機的なプロセスだった」と述べ、彼ら自身が新たな組織を作るのではなく、あくまで住民の声を増幅させることを目指していると説明した。書簡では、公正な解決の核心には「地域住民の重要性と保護」が不可欠であると強調されている。
「住民が同意せず、彼らの安全や恐怖を感じずに平和に暮らす権利を無視するような強制的な行進から、住民を保護することが極めて重要だ」
公開書簡の署名者ら、北アイルランド担当大臣宛ての書簡にて
1990年代の紛争の記憶と現在の膠着
今回の対立は、パレード委員会が約30年ぶりに、ユニオニスト(連合派)のオレンジ・オーダーによるポートダウン地区の行進ルートをガーバギー・ロード経由で許可したことで再燃した。9月27日の決定以来、11日間にわたって膠着状態が続いており、住民は抗議の場を維持し、オレンジ・オーダー側は法的な行進権を主張し続けている。ドラムクリーでの行進をめぐる紛争は1990年代に深刻化し、21人の死者を出すなど北アイルランドにおける最も激しい対立の一つとなった。署名者らは、このコミュニティが再びかつての不安や緊張にさらされることは「到底受け入れられない」と訴えている。

現在、ガーバギー・ロードの住民連合は、今年予定されている行進を阻止するために法的措置を講じている。英国北アイルランド省(NIO)は書簡を受け取ったことは認めているが、個別のコメントは控えている。この問題については、プロテスタント系コミュニティのメンバーや、米国の議員グループからもブライアント大臣に対して書簡が送られている状況だ。
関連情報
https://x.com/KarenSethuraman/status/2105743823833862171