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グレン・コールフィールド氏がKraftonからの発売日繰り上げとコロナ禍がThe Callisto Protocolの苦戦を招いたと語る

ゲーム業界のベテラン開発者であるグレン・コールフィールド(Glen Schofield)氏は、サバイバルホラーゲーム『The Callisto…

グレン・コールフィールド氏がKraftonからの発売日繰り上げとコロナ禍がThe Callisto Protocolの苦戦を招いたと語る

ゲーム業界のベテラン開発者であるグレン・コールフィールド(Glen Schofield)氏は、サバイバルホラーゲーム『The Callisto Protocol』の開発において、親会社である Krafton からの強制的な発売日繰り上げやパンデミックの混乱に見舞われたと語り、同作の商業的・技術的苦戦の背景を明かしました。

『Dead Space』の共作者であり、同作のエグゼクティブプロデューサーを務めたグレン・コールフィールド氏は、かつて『Call of Duty: WWII』をマイケル・コンドリー(Michael Condrey)氏と共に共同監督し、Sledgehammer Games のヘッドを務めたほか、Crystal Dynamics や EA の Visceral スタジオでも要職を歴任した経歴を持ちます。『Blood Omen 2: Legacy of Cain』や3本の『Call of Duty』ゲームでもプロデューサーとして活動してきました。そんな彼が手がけた『The Callisto Protocol』は2022年12月2日に、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S の各コンソールおよび PC(Steam、Epic Games Store)向けに世界同時発売されましたが、発売をめぐりパブリッシャーである Krafton との間に深刻な摩擦があったことが明らかになりました。

コロナ禍の直撃と開発チームへの重圧

開発期間は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行と重なり、現場は大きな混乱に見舞われました。コールフィールド氏は GamesIndustry.biz のインタビューにおいて、当時の過酷な状況について振り返り、「僕らは現場で学びながら、すべてを変えていかなければならなかった」と語っています。

グレン・コールフィールド氏がKraftonからの発売日繰り上げとコロナ禍がThe Callisto Protocolの苦戦を招いたと語る
写真:invenglobal.com

当時の米国では多くの犠牲者が出ており、コールフィールド氏自身も親しい友人を失いました。InvenGlobal などの報道によると、社内では毎月4人から6人の従業員が感染し、スペインの小規模なチームの作業が完全に停止するなど、レンダリング専門家が不在となったことで制作プロセスが深刻に複雑化しました。従業員の健康が開発よりも優先される中、スタジオは個別の電話や Zoom ミーティングを通じたワークフローの再構築を強いられました。

Krafton による発売日の前倒しと予期せぬ負担

Eurogamer が伝えたところによると、Krafton は当初2023年3月を予定していた発売予定日を同年12月へと数カ月前倒ししました。これはパンデミックによる開発の遅れを補うための追加期間として約束されていたはずでしたが、土壇場で撤回される形となりました。コールフィールド氏は「ゲームの出荷を強制された。自分自身に腹が立っているのは間違いない。あんな決定を下されて本当に呆然とした。なぜなら僕たちにはくそったれのCOVIDがあったからだ」と述べています。

The Callisto Protocol
写真:Eurogamer

さらに開発を難航させた要因として、Krafton がシングルプレイヤー向けのパッケージソフトをリリースする経験を欠いていたため、Striking Distance Studios(SDS)が自前で内部チームを立ち上げる必要が生じたことが挙げられます。また、PlayStation 5 に加えて PlayStation 4 版の同時リリースが Krafton から義務付けられたことも大きな負担となりました。コールフィールド氏によれば、この対応には約2,000万ドルの追加コストがかかり、世界的半導体不足の中で200台もの開発キットを発送しなければならない状況が生じました。

販売不振の評価と繰り返された修正パッチ

『The Callisto Protocol』は発売当時、フレームレートのカクつきなどの技術的問題や、戦闘をめぐるコアデザインの要素から、混合的な評価を受ける結果となりました。Eurogamer のレビューでヴィッキ・ブレイク(Vikki Blake)氏は、プロダクションのクオリティを称賛しつつも、『Dead Space』に比べて深みや緊張感が欠けていると指摘しています。2022年6月に Eugene Investment & Securities は、同作の売上について同年第4四半期に100万本、2023年末までに累計500万本と予測していましたが、発売後のレポートによれば実際の売上は200万本にとどまりました。Krafton が1億ドルを投じたとされる同作の業績について、CEO の CH Kim 氏は市場の期待を下回ったと述べています。

The callisto protocol
写真:rockpapershotgun.com

グレン・コールフィールドは「連中はカリストは完全な失敗作だと思っていた……あいつらが文句ばかり垂れている間に、我々がやっていたのはパッチ当てだ。すべてのDLCを作り終え、86個のパッチを出し終えるまで待ったよ」と述べた。

コールフィールド氏は、Krafton 側が同作を完全な失敗と見なしていた一方で、文句を言っている間に自分たちはパッチの適用作業を進めていたと強調しました。彼は全ての追加ダウンロードコンテンツ(DLC)の制作を終え、86個ものパッチを展開するまでスタジオにとどまり続けました。なお、スタジオでは2023年8月に人員削減が行われ、2025年2月にもさらなるレイオフが発生しました。その後、コールフィールド氏は自身の次のプロジェクトが資金調達に失敗したことを受け、2026年にゲーム業界から完全に引退し、「もしかしたら自分は最後のゲームを監督してしまったのかもしれない」と語っています。

執筆者について: nipponese

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