米国のカントリー音楽スターのエラ・ラングレーは金曜日の夜、深刻な安全上の脅威を理由に、チケットが完売していたタルサでのコンサートを急遽中止した。アラバマ州出身の27歳の歌手である彼女は、ファン、会場のスタッフ、そしてツアーチームの安全を最優先し、BOKセンターの開場約2時間前にこの苦渋の決断を下した。
BOK Center公演の急きょ中止
カントリー音楽界で注目を集めるエラ・ラングレーは、地元当局や会場側、および自身のセキュリティチームからの助言を受けて、金曜日の夜に予定されていたオクラホマ州タルサでの公演を取りやめると発表した。彼女はファンへのメッセージの中で、コンサート会場に来るためにどれだけの時間や移動、費用、計画が費やされているかを理解していると述べ、非常に苦渋の決断であったことを明かした。
ラングレーは自身のInstagramを通じて、ファンやスタッフ、 venueの係員の安全が何よりも優先されるべきであると強調し、いかなる危険も冒すことはできないと説明した。また、チケットの払い戻しや詳細な情報については、可能な限り速やかに共有される予定であると付け加えている。

「ファン、会場のスタッフ、そしてチームの安全に関わる深刻な安全上の脅威があるため、今夜の公演を中止するという信じられないほど困難な決断が下されました。」
エラ・ラングレー(カントリー音楽スター)
BOK Centerの公式アカウントも声明を発表し、関わるすべての人々の安全と健康が絶対的な最優先事項であり、慎重な検討を重ねた結果として公演の続行は不可能と判断した旨を伝えた。さらに、イベントを楽しみにしていた来場者に向けてお詫びの言葉を述べている。
警察の対応と脅迫電話の実態
タルサ警察署のリチャード・ミューレンバーグ大尉によると、イベントに対して銃撃や爆弾による多大な危害を加えるという旨の電話がかかってきたという。警察のK-9(警察犬)部隊、爆弾処理班、パトロール部隊、およびBOKセンターのセキュリティチームは、イベント開催の前に危険物がないか複数回にわたって会場の入念な捜索を行った。
「同氏によれば、チームは公演前にBOKセンターの会場を数回確認したが、脅威は見つからなかったとのことです。」 リチャード・ミューレンバーグ大尉(タルサ警察署)

警察は、建物および周辺エリアを複数回にわたって徹底的に調べ上げた結果、いかなる脅迫の証拠も発見できなかったと説明している。警察側は公演の安全性を確認し、その旨をアーティストのスタッフ側に伝えたものの、最終的な判断として公演中止が選択された。
ミューレンバーグ大尉は、信頼できる脅迫は発見されなかったものの、悪質な通報を行った人物によって何千人ものファンのためのイベントが混乱させられたと指摘している。
BOK Centerとツアーの今後
会場側も独自に声明を発表し、関係者全員の安全確保が絶対的な最優先事項であるとした上で、今回の決定に至った経緯に理解を求めた。今回のタルサ公演では、ラングレーのツアーに帯同しているラシ・ケイ・ブースが出演を予定していた。
ラングレーは現在、5月7日にオハイオ州トリードで開幕した「Dandelion」ツアーの終盤に差し掛かっている。この大規模なツアーには、キャメロン・マルロウやガブリエラ・ローゼ、ケイティリン・バッツ、エイブリー・アナ、マデリン・エドワーズといった女性アーティストたちがオープニングアクトとして起用されており、10月31日にミネソタ州セントパールのグランド・カジノ・アリーナで閉幕する予定となっている。
また、彼女のヒット曲「Choosin’ Texas」は全米チャートにおいて長期間にわたり首位を維持するなど大きな成功を収めており、その活躍は5月に開催されたアカデミー・オブ・カントリー・ミュージック・アワードでの輝かしい受賞にもつながった。タルサ公演中止の直後、ラングレーは今週末にテキサス州ラボックのユナイテッド・スーパーマーケッツ・アリーナで次なる公演を行う予定となっている。