首都ティラナの教育省前をはじめとする各地で、警備にあたる警察と投石や火炎瓶などで応戦する抗議者グループとの間で激しい衝突が発生しており、警察官やデモ参加者を含む負傷者が出て、388人が刑事訴追を受けている。.
10月13日の学生集会から全国的な抗議運動への拡大
今回の動乱の直接的な引き金となったのは、10月13日に教育省前で行われた数百人の学生による集会だった。世界社会主義ウェブサイトが伝えるように、この小規模な集まりが数日のうちにエディ・ラマ政権全体に対する大規模な抗議運動へと急拡大した。
背景には、高騰する授業料の引き下げや教育環境の改善を求める若者たちの不満だけでなく、長年にわたる政権の汚職スキャンダルや雇用不足に対する国民の深い疲弊がある。ガーディアンの取材に対し、ティラナにあるアルバニア政治研究所のアフリム・クラスニキ所長は、若者たちが腐敗と傲慢さに耐えかねており、もはや暴力をもいとわない状況にあると指摘している。
若者たちはすべての腐敗とすべての傲慢さにうんざりしている。彼らはより良い国に住みたいと願っており、暴力を使うことを恐れていない。
アフリム・クラスニキ(アルバニア政治研究所所長)、ガーディアン
また、夏場から続いていた、サザン島およびズヴェルネツ海岸周辺のラグーンにおけるジャレッド・クシュナー氏支援による大型観光リゾート開発計画に対する反発も、今回の抗議の土壌を作ったと複数の環境団体やメディアが指摘している。ガーディアンおよび世界社会主義ウェブサイトによれば、エリート層のみを利するとみなされる同プロジェクトへの根強い怒りが、学生たちの反乱と結びついた形となった。
エディ・ラマ首相の辞任拒否と外部勢力への言及
私は挑戦されているのではなく、政府が挑戦されているのではなく、政府多数派や選挙での勝者が挑戦されているのではなく、一つの道が、一つの使命が挑戦されている。
写真:The Jerusalem Post エディ・ラマ(アルバニア首相)、ドイチェ・ヴェレ
さらにラマ首相は、激化した暴力行為の背後には「外部の手」や、外国の利益に仕えるグループ、あるいは過激化組織の影響があるとの見方を示しており、警察への暴力を行使する者たちとは交渉しない姿勢を強調している。欧州西部バルカンの報道では、首相が警察官の負傷につながった石などを掲げ、暴力を振るう者たちとの対話には応じない旨を明言したことが伝えられている。
欧州連合(EU)加盟への影響と治安当局の対応
事態を受けて欧州委員会は週末に声明を発表し、民主主義社会において暴力は決して許されないと非難する一方で、当局の対応は法の枠内かつ均衡のとれたものであるべきだと念を押した。ユーロニュースが伝えたところでは、欧州委員会は平和的なデモを行う権利の保護を歓迎しつつ、懸念事項は建設的な対話を通じて平和的に解決されるべきであると強調している。


一方、現場での警察の対応をめぐっては、治安維持の限界が問われている。17日の記者会見でアルバニアのスキンダー・ヒタ警察長官は、警察がゴム弾を使用したことについて明確に否定せず、限定的な範囲であらゆる手段が用いられたと説明した。エルサレム・ポストによると、権限を逸脱し比例原則を遵守しなかったとして、すでに7人の警察官が停職処分となり、懲戒調査を受けている。
元米国・国連大使のアギム・ネショ氏は、ラマ首相が国内の抗議運動をフランスやイタリアなどのデモと同列に語ることはアルバニア固有の政治的 grievances(不満)を見落とすものであると批判しており、欧州連合側に対しても警察による権限濫用疑惑の独立した調査を促す責任があるとの見解を示している。<a href="https://www.foxnews.