健康

「更年期障害と誤診された50代女性、脳腫瘍で余命宣告」

6月 23, 2026 / nipponese
Michelle Dilgerさんの事例:誤診から判明した膠芽腫
英国のMichelle Dilgerさん(60)とKerry Brownさん(54)は、更年期障害や不安症と診断されていた症状が、実際には脳腫瘍の兆候であったことが判明し、早期発見の難しさと深刻な健康リスクを浮き彫りにしました。専門家は、持続する身体的不調や言語の混乱が、神経学的な異常の警告信号である可能性があると警鐘を鳴らしています。

Michelle Dilgerさんの事例:誤診から判明した膠芽腫

2018年、当時52歳だったMichelle Dilgerさんは、会話の混乱や性格の変化を経験していました。当初、医師はこれらの症状を更年期障害や不安症と診断していましたが、症状は悪化の一途をたどりました。息子であるJack Dilgerさんは、当時の母の様子を「非常に知的で言葉に長けていた母が、支離滅裂なメッセージを送るようになった」と振り返ります。 「母は非常に知的で、細部への注意力が驚くほど高く、言葉を操るのが得意な人でした。それが突然、意味の通じないメッセージを送るようになったのです。会話は混乱し、支離滅裂でした。今振り返れば、何かが深刻に間違っているという明確な兆候でした」Jack Dilgerさん、Brain Tumour Researchへの証言 最終的に、2018年11月の婦人科検診で医師が彼女の深刻な体調不良に気づき、緊急スキャンが行われました。その結果、悪性度の高い膠芽腫(グリオブラストーマ)が発見されました。この Yahooの報道 によれば、彼女は余命12〜18ヶ月と宣告されましたが、その後も手術や放射線治療を経て、現在まで生存を続けています。

Kerry Brownさんの事例:更年期と誤認された10個の腫瘍

Yorkshire在住のKerry Brownさん(54)の場合、2017年から始まったホットフラッシュや手足のピリピリとした感覚を、更年期に伴うホルモン変化だと信じていました。しかし、2年間にわたり極度の疲労や呂律が回らない症状が進行し、視力障害が生じたことで事態は急変しました。 AOLの報道 によると、2019年に検眼医が眼球の後ろの腫れを発見し、病院でのMRI検査により脳腫瘍が判明しました。驚くべきことに、当初の診断では4つとされていた腫瘍は、手術中に計10個存在することが確認されました。これらは髄膜腫であり、脳や脊髄を包む膜に発生する、最も一般的なタイプの脳腫瘍です。

脳腫瘍研究の現状と資金不足の課題

Michelleさんの息子であるJack Dilgerさんは、母の闘病を機にスポーツブランド「Cramp Killa」を立ち上げ、売上の一部を Brain Tumour Research に寄付する活動を始めました。この活動の背景には、脳腫瘍研究に対する資金の深刻な不足があります。 統計によると、2002年に記録が始まって以来、がん研究に割り当てられた国家予算のうち、脳腫瘍に使われたのはわずか1%に過ぎません。一方で、脳腫瘍は40歳未満の成人や子供において、他のがんよりも多くの命を奪っており、35歳未満の女性においては乳がんよりも致死率が高いという現実があります。

早期発見に向けた警戒すべき兆候

両事例に共通しているのは、当初の症状が更年期障害という「一般的な加齢に伴う変化」として片付けられてしまった点です。医師による診断は信頼されるべきものですが、患者自身が自分の身体の「いつもの状態」と異なる変化を感じた場合、セカンドオピニオンを求めることの重要性が浮き彫りになっています。 特に、以下のような症状が持続する場合は、専門医による神経学的な検査が推奨されます。
  • 言語能力の急激な低下や支離滅裂な発言
  • 原因不明の視力変化や視野の欠損
  • 性格や行動の著しい変化
  • ホットフラッシュと併発する意識の混濁や発作
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