米ガーミン(Garmin)が、フラッグシップスマートウォッチの次期モデルとなる「Fenix 9」シリーズを準備していることが、米連邦通信委員会(FCC)への申請書類から明らかになりました。申請書ではデバイス名が「A05170」と記載されていますが、その仕様からFenixシリーズの後継機である可能性が高いと見られています。
通信機能の強化と音声通話への対応
FCCのドキュメントによると、この新型デバイスはLTE-M 4G接続を搭載しており、音声データの送信が可能です。また、衛星通信機能も備えており、他の形態のデータ送信に対応しています。これにより、従来のFenix 8 Proで導入された、ガーミンの衛星通信ネットワーク「InReach」スタイルの通信機能をより広範に提供することが期待されています。
さらに、申請書では「口元に配置した際にスピーカーモードで音声通信が可能」な、リストウェア型のポータブルデバイスであると記述されています。通信規格としては、LTEおよび衛星通信のほか、2.4GHz Wi-Fi、NFC、Bluetooth Low Energy、および心拍数データの配信などに用いられるANT+への対応が確認されています。
展開モデルとディスプレイ技術の予測
製品ラインナップについては、複数の予測が出ています。Garmin Rumorsによると、Fenix 9は以下の3つのモデルが同時にリリースされる可能性があるとされています。
- エントリーモデル(ベースバージョン): AMOLEDディスプレイを搭載。
- Proモデル: ソーラー充電対応のMIP(Memory-in-Pixel)ディスプレイを搭載。
- Pro InReachモデル: 衛星およびセルラー接続に対応し、同様にMIPディスプレイを搭載。
これら3つのモデルは、前作と同様に3つのサイズ展開(43mm、47mm、51mm)で提供されると予測されています。特筆すべきは、ベースモデルにMIPディスプレイの選択肢がなくなり、AMOLED専用となる可能性がある点です。一方で、ProモデルおよびPro InReachモデルには、Power Glassによる太陽光充電が可能なMIPディスプレイが採用される見込みです。
発売時期と価格の展望
発売時期については、過去の傾向から2026年後半になると予想されています。前モデルのFenix 8が2024年8月14日にFCCに登録され、その約2週間後の8月27日に発表された経緯があるためです。また、インドネシアの通信規制当局(DJID)のデータベースにも同様のデバイスが確認されており、年内の発売に向けた準備が進んでいる可能性があります。

価格面では、Fenix 8の開始価格が1,000ドルであったことから、Fenix 9でも高価格帯を維持すると見られます。耐久性の向上や新ソフトウェア機能の追加があれば、さらなる価格上昇の可能性があると指摘されています。なお、デバイスのテストでは、一般的なシリコンやナイロンに加え、高価なチタン製ストラップも使用されていたことがFCC文書から判明しています。
製品仕様のまとめ(予測含む)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| FCC登録番号 | A05170 |
| 主要通信機能 | LTE-M 4G, 衛星通信, Wi-Fi, Bluetooth, NFC, ANT+ |
| 特筆機能 | スピーカーモードによる音声通信、交換可能なバンド |
| 予想モデル | ベース, Pro, Pro InReachの3種類 |
| 予想ディスプレイ | AMOLED(ベース), MIP Solar(Pro/Pro InReach) |
ガーミンは2026年2月、年内に「かなりの数の新製品を導入する」と予告しており、Gizmodoなどの報道によれば、このスケジュールに合致しています。また、同社は最近、初のスクリーンレスウェアラブルである「Garmin Cirqa」を発売したばかりです。
