米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は26日、敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場し、5打数1安打2三振を記録した。直近11打席で6三振とやや精彩を欠く打撃が続き、フォロースルーで片手になるなど危険な兆候も覗かせる中、ロバーツ監督はコンディションの懸念を否定し、実戦勘や打席数の少なさを要因に挙げている。
ジャイアンツ戦で露呈した直球への振り遅れと三振
サンフランシスコで行われた一戦で、大谷は5打数1安打という結果に終わった。五回には一塁強襲の内野安打を放ったものの、一回には内角高めの91マイル、約146.4キロの直球に空振り三振を喫した。万全の状態であれば対応できる球速帯の直球に対して振り遅れる形が目立ち、七回の空振り三振では救援右腕の外角低めスライダーにバットが空を切った。最後は右手一本のフォロースルーとなるなど、直近11打席で6三振とやや打撃のバランスを崩している様子がうかがえる。
ロバーツ監督が否定する負傷の懸念と実戦勘の影響
試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷の状態に関する懸念を明確に否定した。「状態に不安があるとは思わない。少なくとも、痛がっているしぐさはないし、バットスピードもこれまで通り」と語り、長く実戦から離れた後に復帰してすぐに結果を出すことの難しさを強調した。一連の不調の要因については、負傷者リスト入りによる実戦ブランクと打席数の少なさを挙げ、コンディション自体の不安説を退けている。
ベイツ打撃コーチが指摘する片手スルーの危険信号
右上腕二頭筋の炎症で負傷者リスト入りしていた期間、打撃コーチのベイツは、大谷が見せる特定の動作について危険信号だと語っていた。「片手のフォロースルーは、ショウヘイが何かを抱えているサイン」であり、「下半身、特に後ろの重心と連動がなくなってしまう」と指摘している。復帰後の数試合で見られた窮屈なスイングや崩れたフォロースルーは、指導陣が警戒していた挙動と一致する側面があり、綱渡りのような調整が続いている。
レギュラーシーズン最終戦に向けた起用方針の模索
2週間の実戦ブランクから復帰し、これで4試合連続の出場となった。指揮官は選手の体調に細心の注意を払っており、27日のレギュラーシーズン最終戦においても先発起用する方針を示している。ただし、負担を考慮して数打席のみで途中交代させる可能性も示唆されており、万全の状態でポストシーズンを迎えるための慎重な調整が続いている。
1週間後に迫る地区シリーズと残された課題
ワールドシリーズ3連覇を狙うドジャースのポストシーズン初戦は、10月3日の地区シリーズ第1戦に迫っている。大台のシーズンを戦い抜いた打撃陣の主軸について、ファンの間では「果たして万全の状態で10月の決戦へ臨めるのだろうか」という懸念も拭い切れていない。残り少ないレギュラーシーズンの打席を通じて、どこまで実戦感覚を取り戻せるのかが今後の最大の焦点となる。