パラマウント・ピクチャーズが、1960年代のCBSテレビシリーズ『Hawaii Five-O』の映画化に向けて準備を進めていることが明らかになりました。監督には、『Spider-Man: Brand New Day』で記録的な成功を収めたデスティン・ダニエル・クレットンが就任し、開発および監督を担当します。
制作体制と脚本チーム
本プロジェクトの脚本は、『Bad Boys for Life』のクリス・ブレムナーと、『Jackie』のノア・オッペンハイムの2名が共同で執筆します。プロデュースはEntertainment 360のガイモン・カサディが務め、シリーズ創設者であるレナード・フリーマンの遺産管理団体と共にパッケージを構築しました。
本企画がパラマウントに持ち込まれた背景には、オリジナルシリーズおよびリメイク版がCBSで制作されていた経緯があります。なお、スタジオ側は本件についてコメントを出していません。
原作となる伝説的シリーズの背景
映画のベースとなるのは、1968年から1980年までCBSで放送されたテレビシリーズです。ジャック・ロードが、ハワイ州警察のタスクフォースを率いる実直な法執行官スティーブ・マッカレット役を演じ、全12シーズンにわたり放送されました。放送終了時点で、アメリカのテレビ史上最長の警察ドラマであったとされています。
同作はモートン・スティーブンスによる陽気なテーマ曲や、Book ’em, Danno
(逮捕しろ、ダノ)という有名な決め台詞で知られ、視聴していない人々にも浸透するほどポップカルチャーに深い影響を与えました。
過去の映画化試行と権利争い
映画化への道は平坦ではなく、過去に何度も試行されながらも頓挫しています。1990年代半ば、『The Brady Bunch』や『Mission: Impossible』などの60年代テレビ番組の映画化がヒットしていた時期にパラマウントが適応を試みましたが、パラマウントとフリーマン遺産管理団体との間の訴訟によりキャンセルとなりました。同時期に制作された新しいパイロット版も採用されませんでした。
また、2000年代初頭にはドリームワークスでロバート・タウンが脚本を手がける映画版が計画されましたが、当時のプロデューサーである故ジョージ・リットーとフリーマン遺産管理団体側の要求により、計画は崩壊しました。これらの権利問題や訴訟などの影響により、映画化ではなく2010年から2020年までCBSで放送されたリメイク版テレビシリーズ(アレックス・オロリン、スコット・カーンら出演)の制作へと向かうこととなりました。
監督デスティン・ダニエル・クレットンの現状
マウイ島で育ったクレットン監督は、現在ハリウッドで最も注目される監督の一人です。最新作『Spider-Man: Brand New Day』は、7月31日の公開以来、北米興行収入ランキングで6週連続の首位を記録し、世界興行収入は24億ドルに達しています。また、北米の歴代興行収入チャートで最高額を更新する直前まで到達しており、国内興行収入のみで10億ドルに迫っています。

クレットン監督は他にも多くのプロジェクトを抱えており、ライオンズゲートによる実写版『NARUTO』映画の監督を務めるほか、『Spider-Man』シリーズの次回作への関与も想定されています。過去には『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』や『Short Term 12』、『The Glass Castle』などの作品を手がけています。
プロジェクト概要まとめ

| 役割 | 担当者 / 詳細 |
|---|---|
| 監督 | デスティン・ダニエル・クレットン |
| 脚本 | クリス・ブレムナー、ノア・オッペンハイム |
| プロデューサー | ガイモン・カサディ |
| 製作スタジオ | パラマウント・ピクチャーズ |
| 原作 | 1968-1980年 CBSテレビシリーズ『Hawaii Five-O』 |