サウスカロライナ州選出の共和党ティム・スコット上院議員は、8月25日に予定されている共和党指名候補を決める決選投票を前に、同州のダーリン・グラハム上院議員を「本物(the real deal)」であると支持した。
スコット議員は8月23日放送のNBCニュース「Meet the Press」に出演し、グラハム氏についてプライムタイムに就く準備ができていると述べ、彼女が非常に資格があり、信じられないほど有能であると称賛した。さらに、サウスカロライナ州の上院議員として、州民を代表して共に上院にいてほしい人物はダーリン・グラハム氏であると付け加えた。
国家安全保障に関する発言への対応
今回の支持表明は、グラハム氏が討論会で行った国家安全保障に関する発言が批判を浴びる中で行われた。8月18日の候補者討論会において、台湾および南シナ海に関する質問を受けたグラハム氏は、国家安全保障についてはそれほど詳しくないとし、私は洗練された政治家ではない。国家安全保障は私の得意分野ではないと述べた。ただし、軍への支持については明確に表明している。
この発言について、スコット議員は「Meet the Press」のインタビューで、上院議員が国家安全保障の問題を理解している必要があるかという問いに「イエス」と答えた上で、グラハム氏も理解していると主張した。ただし、彼女の具体的な国家安全保障上の経験についての詳細は語らなかった。スコット議員は、重要なのは彼女が上院でサウスカロライナ州民を代表し、現時点での諸問題に取り組む準備ができているかどうかであり、彼女はそれらの問題に正確に対応していると述べた。
また、ドナルド・トランプ前大統領もグラハム氏の発言を擁護し、彼女は正直に答えていたとの見解を示している。
政治的新人としての経歴と指名までの経緯
62歳のダーリン・グラハム氏は、これまで公職に立候補した経験のない政治的な新人である。彼女は長年サウスカロライナ州政府の官僚として活動しており、2019年からはサウスカロライナ州視覚障害者委員会の委員長を務めてきた。
彼女が上院議員となったのは、兄である故リンゼイ・グラハム上院議員が7月11日に動脈硬化性心血管疾患で急逝したためである。ヘンリー・マクマスター州知事は、リンゼイ議員の残りの任期を埋めるため、ダーリン・グラハム氏を指名した。リンゼイ議員は、死亡前の6月に行われた予備選挙で共和党指名をすでに獲得していた。
その後、トランプ前大統領の促しを受けて、グラハム氏は正式な任期を目指して出馬を表明した。トランプ氏は8月21日の集会で、自らが彼女にやらなければならないと伝えたことを明かしている。
決選投票の構図と対立点
8月11日に行われた共和党の特別予備選挙では、多くの候補者が乱立したが、グラハム氏が得票率33%で1位となった。しかし、過半数に達しなかったため、2位となったラルフ・ノーマン下院議員との決選投票が行われる。
ノーマン議員は、ハウス・フリーダム・コーカスに所属する強硬な保守派であり、議会やビジネスでの経験、およびトランプ氏の優先事項に対する一貫した投票実績があることから、自身の方が強力な候補であると主張している。ノーマン議員は、政治的新人であるグラハム氏を精査する時間が十分にあったのかに懐疑的な見方を示しており、彼女が討論会を避けていると批判している。
今回の決選投票は、共和党の予備選挙におけるトランプ前大統領の影響力を測る注目すべき試金石となる。なお、火曜日の決選投票で勝利した共和党候補は、11月に民主党のアニー・アンドリュース氏と対戦することになる。
サウスカロライナ州上院議員候補の概要
| 候補者 | 主な経歴・属性 | 支持・背景 |
|---|---|---|
| ダーリン・グラハム | 州視覚障害者委員会委員長(2019年〜)、政治的新人 | ドナルド・トランプ、ティム・スコット、リンゼイ・グラハム(兄)の後任 |
| ラルフ・ノーマン | 現職下院議員、ハウス・フリーダム・コーカス所属 | ビジネスおよび議会経験を強調 |