サムスン電子は、最新の「One UI 9」アップデートを通じ、数百万台のGalaxyデバイス向けに大規模な機能アップグレードを展開します。7月22日に発表されたGalaxy Z Fold 8シリーズを皮切りに、Geminiを活用したAIツールやセキュリティ強化を搭載した新OSの提供が拡大されます。
Galaxyデバイスを席巻するOne UI 9の急速な拡大
全方位で加速するベータテストの全貌
サムスンは現在、フラッグシップからエントリーモデルまで、広範なデバイスを対象にベータテストを加速させています。ファームウェア追跡者のTarun Vats氏がサムスンのサーバー上で発見した情報によると、テスト対象はGalaxy S26、Galaxy S25、Galaxy S24、Galaxy S25 FE、およびGalaxy Watch 8 Classicを含む複数のファミリーに及びます。
特にGalaxy S26向けのビルド(ZZHC)は、第6次ベータ版の準備を示唆しており、Galaxy S25 Ultraのベータプログラムも開始が迫っています。さらに、Galaxy A57、A56、A35も内部テストの対象に含まれ、4世代のフラッグシップと複数のミッドレンジデバイスにおいて、同時並行でテストが進行中です。今回の展開は、過去のOne UIアップデートと比較しても極めて早いサイクルで進んでいます。
2026年、8億台に届くGalaxy AIの野望
サムスン電子の共同CEOであるT M Roh氏は、Reutersのインタビューにおいて、GoogleのGeminiを搭載した「Galaxy AI」機能を備えるデバイスの数を、2026年までに8億台へ倍増させる計画を明らかにしました。これは、昨年までの4億台から大幅な飛躍となります。Roh氏は「すべての製品、機能、サービスに可能な限り迅速にAIを適用する」と述べています。
この戦略の要となるのが、「Phone」アプリのアップデートです。Galaxy Storeを通じて順次提供される新機能には、AIによる通話支援が含まれます。具体的には、AIがユーザーの代わりに電話に応答する「AI Call Assistance」、通話のスクリーニング機能、テキストベースの通話処理などが実装され、作業を中断することなく効率的に通話管理を行える設計となりました。
ハードウェアとソフトウェアの融合
One UI 9の機能は、最新のハードウェア展開とも密接に連携しています。IFA 2025では、Galaxy S25 FE、Galaxy Tab S11、Galaxy Tab S11 Ultraが発表されました。6.7インチのディスプレイとトリプルカメラシステムを備えたGalaxy S25 FEは、Galaxy AIスイートへのフルアクセスが可能です。また、MediaTek Dimensity 9400+チップセットを搭載した新しいタブレット群も、同様にGalaxy AIをサポートします。

一方、Galaxy S26 Ultraは、プロセッサの高速化やカメラの改善、AI機能の拡充を伴うトップティアのスマートフォンとして展開されています。今後もGalaxy Z Fold 8シリーズをはじめとするデバイスを通じて、AI駆動型の体験はさらに強化される見通しです。