2026年8月11日のウィスコンシン州知事民主党予備選は、ミルウォーキー郡エグゼクティブのデヴィッド・クロウリー氏が、フランチェスカ・ホン氏を破り勝利を収めました。退任するトニー・エヴァーズ知事の後任をめぐり、党内各派の動向が注目を集めています。
デヴィッド・クロウリー氏とフランチェスカ・ホン氏による接戦の行方
2026年8月11日に行われたウィスコンシン州の党員集会および予備選において、州知事候補の民主党予備選挙は接戦となりました。Fox 9などの報道によると、開票が進むにつれてデヴィッド・クロウリー氏とフランチェスカ・ホン氏の差はわずか数千票という僅差を記録しました。
デヴィッド・クロウリーミルウォーキー郡エグゼクティブ氏は、傍観しているにはあまりにリスクが高すぎると判断し、単なる行政的な指導力だけでなく、物事を完遂させる実績を持つ最適な候補者が必要であると考えたと述べました。また、有権者が求めているのは信頼できる人物であり、それが今回の選挙に復帰した理由であると語りました。
一方のホン氏は、マディソン出身の元レストラン経営者かつシェフという経歴を持ち、すべての人に向けた保育や無償の学校給食、さらに新興データセンターの建設に対する1年間のモラトリアムといった独自の政策を掲げて党内の他候補と差別化を図りました。
民主党予備選の複雑な勢力図と候補者の入れ替わり
今年のウィスコンシン州知事選は、現職のトニー・エヴァーズ知事が3選を目指さないと表明したことから始まった混戦でした。民主党の候補者争いには、クロウリー氏やホン氏のほか、ケダ・ロイズ州上院議員、ジョエル・ブレナン氏らが名を連ねました。

選挙戦の過程では、有力候補と目されていたサラ・ロドリゲス氏がキャンペーン資金に関する不手際を理由に撤退するなど、激しい出入りがありました。また、2022年の連邦上院選民主党候補だったマンデラ・バーンズ氏も7月31日に撤退を表明していました。こうした相次ぐ撤退と再参戦のドラマが、今回の予備選を予測困難なものにしました。
共和党候補トム・ティファニー氏との本戦に向けた展望
民主党の激しい内輪もたきが繰り広げられる一方で、共和党側では事態が対照的に進みました。Fox 9の報道によると、共和党の公認候補として指名されたのは、ドナルド・トランプ前大統領を支持するトム・ティファニー連邦下院議員であり、政治的アウトサイダーのアンディ・マンスケ氏を大差で下してノミネーションを獲得しました。

ティファニー氏は2020年の大統領選挙結果の認定に反対票を投じた経歴を持ち、党内の保守派固めに成功しています。民主党側は州議会の上下両院の奪還と知事ポストの維持を同時に狙う「統治のトリフェクタ(3冠)」を目指しており、本戦となる11月3日の一般投票に向けて莫大な資金と全国的な注目が集まることは確実視されています。
ウィスコンシン州は投票の行方が流動的なスイングステートとして知られており、今回の知事選が今後の中西部における政治バランスを占う重要な試金石となるのは間違いありません。