プロフットボール殿堂入り記念試合は2026年8月6日、オハイオ州カントンのトム・ベンソン・ホール・オブ・フェーム・スタジアムで行われ、カロライナ・パンサーズがアリゾナ・カージナルスを33-30で下した。ドラフト外ルーキーのヘインズ・キングが試合終了間際に劇的な決勝点を挙げ、プレシーズン初戦を勝利で飾った。
ヘインズ・キングの劇的なランとパンサーズの勝利
カロライナ・パンサーズとアリゾナ・カージナルス
プレシーズンの幕開けを告げる伝統の一戦は、両軍のエースを温存したなかで展開された。昨季8勝9敗の成績でNFC南地区制覇を果たしたカロライナ・パンサーズと、昨季3勝14敗だったアリゾナ・カージナルスによる顔合わせとなった。試合は終盤まで点を奪い合う展開となり、両チーム合わせてカージナルスが425ヤード、パンサーズが378ヤードを獲得した。
ヘインズ・キングとケニー・ピケット
昨季のACC年間最優秀選手に輝きながらもドラフト外でパンサーズに加入した元ジョージア工科大のスターQBヘインズ・キングは、チームのデプスチャートで3番手に位置していた。第1四半期残り9分38秒、パンサーズが7-14とリードを許す場面でベテランのケニー・ピケットに代わって登場したキングは、試合の流れを大きく変えるパフォーマンスを披露した。
カージナルス側では、ルーキーのカーソン・ベックが先発出場を果たした。ベックはパス19本中15本を成功させて188ヤード、1タッチダウンをマークし、その後は第4番手QBのケドン・スロビスへと引き継がれた。スロビスもパス10本中9本成功、106ヤード、1タッチダウンを記録している。また、カージナルスではチャド・ライルがフィールドゴールを3本成功させる活躍を見せた。
ケドン・スロビスとブライソン・グリーン
試合終盤、カージナルスはQBケドン・スロビスが残り2分を切った場面でブライソン・グリーンへ1ヤードのタッチダウンパスを通し、30-27と逆転に成功した。NFLのプレシーズンにはもはや延長戦が存在しないため、残り時間がわずかとなる中での攻防となった。

残り2分を切り、3点を追う展開となったパンサーズは、ヘインズ・キングがフィールドを駆け上がる最後のドライブを率いた。パンサーズがアリゾナ陣内5ヤードの位置で迎えた試合最後の一プレイ、残り時間は2秒だった。同点を狙うのではなく勝利を目指したパンサーズの場面で、パスを投じる構えを見せたキングは中央のオープンスペースを見逃さず、スクランブルで切り込み、フェイクを入れてからボールを抱え込んでエンドゾーンへとダイブした。
この土壇場での5ヤードのタッチダウンランにより、パンサーズは33-30で劇的な勝利を収めた。試合を通じて、正QBのブライス・ヤングはキングの最大のチアリーダーとして声を送り続けた。
試合後、キングは「I’m very excited that I got this opportunity," King said after the game. "I feel like I went out there and operated at a high level. I feel like I affected a lot of people and allowed everybody around me to play better as well.」とコメントを残している。
この日の夜を通じて、キングはパス34本中21本成功、180ヤード、15ヤードと5ヤードのタッチダウンパス2本を記録した。さらに地上戦でも3回のキャリーで39ヤードを稼ぎ、試合終了のホイッスルとなった5ヤードの決勝ランを含む活躍で、自身の存在感を強くアピールすることに成功した。