中央アフリカ共和国への送還合意と運用の実態
米国政府が中央アフリカ共和国と締結した第三国送還合意は、法的・個人的なつながりを持たない国へ亡命希望者を追放するという、近年拡大する戦略の一環である。Just Securityの報告によると、この合意の詳細は依然として不透明であり、米移民関税執行局(ICE)のチャーター便による送還が今週中にも開始される可能性がある。 送還対象には、すでに米国移民判事から保護の認定を受けているイランやアフガニスタンなどの出身者が含まれているとされ、人権団体はこれを「良心に反する」と強く非難している。africanews.comによると、この合意は先月、米国の代表団がバンギを訪問した際に成立したとされるが、送還人数や具体的なスケジュールについては公表されていない。法的論争と連邦裁判所による審理の現状
第三国送還政策の適法性をめぐっては、複数の法廷で争いが続いている。2025年4月、マサチューセッツ州の連邦裁判所は、十分な通知や保護を求める機会を与えずに第三国へ送還する慣行に対し、予備的な差し止め命令を出した。 その後、2026年2月に同裁判所は、この政策を「違法である」との判決を下した。しかし、Just Securityが報じたところによれば、政府の要請を受けた連邦控訴裁判所がこの判決の執行を停止したため、現在も送還政策は継続されている。この慣行は、移民国籍法(INA)や外国関係改革・再編法に抵触し、ノン・ルフルマン(追放禁止)原則を含む国際条約上の義務に違反する可能性があると専門家は指摘している。世界規模で展開される第三国強制移送の背景
米国政府は、昨年初頭から30カ国以上と第三国強制移送に関する合意を締結してきた。このアプローチは、関税の引き上げ、査証制限、国際機関への拠出金停止、および資金提供の約束といった圧力を通じて相手国に受け入れを迫る手法をとっている。 Human Rights FirstとRefugees Internationalの追跡調査によれば、関連する合意のために4400万ドル以上の米国の税金が投入された。これには、汚職が指摘される赤道ギニア政府への資金提供も含まれている。アフリカの複数の国々(エスワティニ、コンゴ民主共和国、ガーナ、シエラレオネなど)も同様の枠組みで送還者を受け入れてきた。 これらの送還は、しばしば事前の警告なしに行われ、移送中の飛行機内で初めて送還先を知らされるケースも少なくない。赤道ギニアに対しては、送還者をさらに本国へ強制送還しているとして、人権団体がアフリカ人権委員会に提訴する事態も発生している。今後の懸念とリスク
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