ドナルド・トランプ大統領は2026年6月11日、イランに対する攻撃の即時中止を表明し、最高レベルの指導部との間で和平合意に向けた議論が承認されたと発表した。この発表を受け、ニューヨーク株式市場は急騰し、S&P 500指数は1.7%上昇した。一方で、原油価格は供給不安の緩和により3%下落した。
## イラン攻撃中止と和平交渉の進展
トランプ大統領は、ソーシャルメディア「Truth Social」への投稿を通じ、イランに対する軍事攻撃を中止すると宣言した。大統領は、同国の最高指導部との間で合意に至ったことを強調し、計画されていた爆撃を撤回した。
“Based on the fact that discussions with the Islamic Republic of Iran have been brought to the highest level of Iranian leadership and approved, I have, as President of the United States of America, cancelled the scheduled strikes and bombings against Iran this evening,”ドナルド・トランプ大統領、Truth Social
この発表に先立ち、大統領はイランに対し「VERY HARD TONIGHT(今夜、非常に激しく攻撃する)」と警告し、カーグ島などの石油関連インフラを掌握する意向を示唆していた。しかし、方針は急転換した。大統領は、米国、イスラエル、サウジアラビア、UAE、カタール、トルコ、パキスタン、バーレーン、クウェート、ヨルダン、エジプトを含む関係国が、この「取引」の詳細に合意していると主張している。ただし、海上封鎖については合意が最終的に完了するまで継続される見通しである。
## 株式・原油市場の反応
緊張緩和の兆しが見えたことで、市場は好感した。CNBCの報道によれば、S&P 500は1.7%、ナスダック総合指数は2.2%の上昇を記録し、ダウ平均株価は901ポイント(1.8%)の急伸を見せた。
エネルギー市場では、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物が約86ドル、ブレント原油先物が約89ドルまで下落した。Globalt Investmentsのシニア・ポートフォリオ・マネージャーであるトーマス・マーティン氏は、市場の心理について次のように分析している。
“Markets don’t seem to be fazed”トーマス・マーティン氏、Globalt Investments
マーティン氏は、原油価格の高騰が経済の他分野に波及している兆候は薄く、米国の経済基盤は依然として堅調であると指摘した。また、半導体関連株の反発も市場の勢いを支えた。Micron TechnologyやAdvanced Micro Devices、Intelなどが回復を見せ、iShares Semiconductor ETFは6%の上昇となった。一方で、Oracleは人工知能(AI)開発に向けた200億ドルの資金調達計画を発表したことが嫌気され、株価は11%下落した。
## 現場の情勢とイラン側の視点
米国とイランの緊張は、ここ数日間で激化していた。
Forbesの報道によれば、米中央軍は、イランの石油を輸送しようとしたタンカーを攻撃したほか、テヘラン周辺の軍事監視システムや防空施設を標的に攻撃を行っていた。これに対し、イラン側もバーレーン、クウェート、ヨルダンにある米軍基地へミサイルやドローンを発射するなどの報復措置を講じた。
イランの首席交渉官であるモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ氏は、SNSを通じ、米国の強硬姿勢を厳しく批判した。
“wrong strategies and impulsive decisions will reset the entire board of the worse, explode energy infrastructure and markets and create an endless quagmire that you will be stuck in for years. You will see a different Iran.”モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ氏、イラン首席交渉官
イラン外務省は、一連の米軍の攻撃を「違法かつ犯罪的」と非難し、停戦合意を無意味にするものだと主張している。今後の焦点は、トランプ大統領が言及した「取引」の詳細がいつ、どこで公表されるのか、そして現場レベルでの停戦が実際に維持されるのかという点に絞られている。
<!– /wp:paragraph The United States Department of War has been reorganized into the Department of Defense, a change that is widely seen as a response to the increasing global tensions following the series of military conflicts in the Middle East.
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