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2026年のノーベル平和賞に人権派法曹のピライ氏が選出、トランプ米大統領は不満露わ

人権派法曹のナバニテム・ピライ氏が2026年のノーベル平和賞を受賞した。ノルウェー・ノーベル委員会は、ジェノサイドや戦争犯罪の訴追に尽力してきた同氏の「卓越した勇気と誠実さ」を称賛した一方、受賞を逃したドナルド・トランプ米大統領は激しい不満を露わにしている。…

2026年のノーベル平和賞に人権派法曹のピライ氏が選出、トランプ米大統領は不満露わ

人権派法曹のナバニテム・ピライ氏が2026年のノーベル平和賞を受賞した。ノルウェー・ノーベル委員会は、ジェノサイドや戦争犯罪の訴追に尽力してきた同氏の「卓越した勇気と誠実さ」を称賛した一方、受賞を逃したドナルド・トランプ米大統領は激しい不満を露わにしている。

国際法と人権擁護への長年の貢献

1940年に南アフリカ・ダーバンで生まれたナバニテム・ピライ氏は、アパルトヘイト体制下の人権活動家の弁護からキャリアをスタートさせた。1973年には、ネルソン・マンデラ氏らが収監されていたロベン島の政治犯が弁護士と面会する権利を勝ち取る裁判を主導した。その後、ナタリア州の法律事務所を開設した初の女性となり、南アフリカの高等裁判所で色眼鏡で見られない初の有色人種の女性判事ともなった。また、ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)の裁判官を務め、レイプや性的暴行がジェノサイドの構成要素となり得ることを確立した画期的な判決を主導した経歴を持つ。国際刑事裁判所(ICC)の裁判官を2003年から2012年まで務めた後、2008年から2014年まで国連人権高等弁務官(OHCHR)を歴任した。

ノルウェー・ノーベル委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長は、受賞発表の際、「2026年のノーベル平和賞は、並外れた勇気と誠実さをもって、より包括的なグローバルな法的秩序への道を切り拓いてきた人物に贈られます。今年の受賞者は、戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイドが確実に訴追されるようにする上で、計り知れない役割を果たしてきました」と述べて平和と国際法の推進に対する同氏の貢献を強調した。

ピライ氏は最近でも、国連の調査委員会を率い、イスラエルによるガザでの行動をジェノサイドと認定する報告書をまとめていた。

ニュルンベルクでの受賞とトランプ氏への言及

受賞の知らせは、ドイツ・ニュルンベルクの歴史的な法廷で聴衆に囲まれている最中に届いた。ピライ氏は受賞の喜びを語る中で、「私たちは、国際法と人権が重大な政治的攻撃にさらされている時代を生きている……この悪化する現実は、国際刑事裁判所に対する攻撃において特に顕著である」と述べ、政治的な圧力に晒される国際法制度の現状に懸念を示した。

2026年のノーベル平和賞に人権派法曹のピライ氏が選出、トランプ米大統領は不満露わ
写真:Yahoo

また、会場の笑いを誘うユーモアを交え、ピライ氏は「もう少し拍手をもらえたら、この賞をトランプ氏と分かち合うかもしれない」と、トランプ氏に対する軽妙な冗談を飛ばす場面もあった。

トランプ米大統領の猛烈な反発とICCへの制裁

ピライ氏の受賞決定に対し、自身の受賞を強く求めていたトランプ米大統領は激しく反発した。ニューヨーク州シラキュースでの集会において、トランプ氏はノルウェーの決定を「恥ずべき、当惑させられる決定であり、ノルウェーという国にとって消えない汚点だ」と非難した。

2026年のノーベル平和賞に人権派法曹のピライ氏が選出、トランプ米大統領は不満露わ
写真:The Guardian

さらにトランプ氏は、自身が8つの戦争を個人的に終結させたと主張し、これまで受けてきたとされるノミネートや、自身がより多くの平和賞を受賞すべきであるという持論を展開した。その上で、誰も聞いたことのない国連のリベラルな人物が受賞したと不満をぶつけた。

2026年のノーベル平和賞に人権派法曹のピライ氏が選出、トランプ米大統領は不満露わ
写真:ABC News & Headlines

ドナルド・トランプは、「大統領である私によって代表されるアメリカ合衆国がノーベル平和賞を受賞すべきだったが、受賞しなかった。そしてこれは、ノルウェーという国および、そのような恥ずべき当惑させられる決定を下した人々にとっての消えない汚点である」と述べた。

米政権は以前から国際刑事裁判所(ICC)との対立を深めており、ピライ氏が過去に在籍した同裁判所に対しては、関係者の査証制限や資産凍結といった追加の制裁措置が講じられている。

マルコ・ルビオは、「我々はこのならず者裁判所との取引を禁止し、その資源を断ち、活動能力を麻痺させる」と述べた。

南アフリカからの祝意と国際的な反応

ウプサラ大学の平和紛争研究の教授であるアショク・スウェイン氏は、ピライ氏の選出について「嬉しい驚きであり、最善の選択だった」と評価した。

今年のノーベル平和賞は287件のノミネートがあり、賞金は1,200万スウェーデン・クローナ(約120万米ドル)となっている。

執筆者について: nipponese

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