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JAXAの火星衛星探査機「MMX」、H3ロケット10号機で打ち上げ成功…世界初のサンプルリターン目指す

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日午前4時41分、鹿児島県の種子島宇宙センターから大型主力ロケット「H3」10号機を打ち上げ、火星衛星探査機「MMX」を予定の軌道へ投入することに成功した。火星圏からのサンプルリターンが実現すれば世界初の快挙となる。 H3ロケット10号機による打ち上げ成功 JAXAの発表によると、H3ロケット10号機は予定通り打ち上げられ、発射から約1時間11分後に目標の高度約592キロ・メートル付近でMMXを分離した。今回の成功により、H3ロケットの打ち上げ成功は3回連続となり、全10機中8機の成功で成功率は80%に達した。読売新聞の報道によれば、MMXは今後、約5年に及ぶ長期ミッションを開始する。 火星圏サンプルリターンへの挑戦 MMX(全長約5メートル、幅約9メートル)は、JAXAと三菱電機などが総額約553億円を投じて開発した日本最大級の探査機だ。総重量約4.5トンのうち60%超を燃料が占めており、約3億キロ・メートル離れた火星圏を目指す。日本が天体試料の回収に挑むのは、2020年に小惑星リュウグウの試料を持ち帰った「はやぶさ2」以来となる。 2026年10月:打ち上げ 2027年8月:火星周回軌道に到達 2029年初め:衛星フォボスに着地し試料採取 2031年7月:地球へ試料入りカプセルを投下 フォボスの起源解明と国際協力 今回のミッションの最大の目的は、試料分析を通じて衛星フォボスがどのように形成されたのかを探ることだ。衛星の起源を解明できれば、太陽系形成のメカニズム解明につながる可能性がある。また、MMXには米航空宇宙局(NASA)や欧州など海外の4宇宙機関も協力しており、搭載される13の観測機器のうち4種類は海外から提供された。独仏が開発した小型探査車も搭載されており、着地地点の選定などに活用される予定だ。 火星探査の将来を見据えた検証 MMXはフォボスでの試料採取後、もう一つの衛星ダイモスの近くを通過しながら観測を行う「フライバイ」も予定している。フォボスには火星から飛散したちりが含まれていると考えられており、将来の有人探査を見据えた火星環境の調査も期待されている。また、火星と地球間の通信技術の獲得や、探査拠点としての衛星活用の可能性を検証する役割も担う。 2031年の試料地球帰還に向けた長旅 MMXは2030年11月に火星圏を出発し、地球への帰還ルートに入る。2031年7月には、採取した試料を収めたカプセルをオーストラリアの砂漠地帯に投下する計画だ。米国や中国も達成していない火星圏からのサンプルリターンという難関に向け、探査機はこれから約5年間の長期間にわたる観測と航行を開始する。

JAXAの火星衛星探査機「MMX」、H3ロケット10号機で打ち上げ成功…世界初のサンプルリターン目指す

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日午前4時41分、鹿児島県の種子島宇宙センターから大型主力ロケット「H3」10号機を打ち上げ、火星衛星探査機「MMX」を予定の軌道へ投入することに成功した。火星圏からのサンプルリターンが実現すれば世界初の快挙となる。

H3ロケット10号機による打ち上げ成功

JAXAの発表によると、H3ロケット10号機は予定通り打ち上げられ、発射から約1時間11分後に目標の高度約592キロ・メートル付近でMMXを分離した。今回の成功により、H3ロケットの打ち上げ成功は3回連続となり、全10機中8機の成功で成功率は80%に達した。読売新聞の報道によれば、MMXは今後、約5年に及ぶ長期ミッションを開始する。

火星圏サンプルリターンへの挑戦

MMX(全長約5メートル、幅約9メートル)は、JAXAと三菱電機などが総額約553億円を投じて開発した日本最大級の探査機だ。総重量約4.5トンのうち60%超を燃料が占めており、約3億キロ・メートル離れた火星圏を目指す。日本が天体試料の回収に挑むのは、2020年に小惑星リュウグウの試料を持ち帰った「はやぶさ2」以来となる。

  • 2026年10月:打ち上げ
  • 2027年8月:火星周回軌道に到達
  • 2029年初め:衛星フォボスに着地し試料採取
  • 2031年7月:地球へ試料入りカプセルを投下

フォボスの起源解明と国際協力

今回のミッションの最大の目的は、試料分析を通じて衛星フォボスがどのように形成されたのかを探ることだ。衛星の起源を解明できれば、太陽系形成のメカニズム解明につながる可能性がある。また、MMXには米航空宇宙局(NASA)や欧州など海外の4宇宙機関も協力しており、搭載される13の観測機器のうち4種類は海外から提供された。独仏が開発した小型探査車も搭載されており、着地地点の選定などに活用される予定だ。

火星探査の将来を見据えた検証

MMXはフォボスでの試料採取後、もう一つの衛星ダイモスの近くを通過しながら観測を行う「フライバイ」も予定している。フォボスには火星から飛散したちりが含まれていると考えられており、将来の有人探査を見据えた火星環境の調査も期待されている。また、火星と地球間の通信技術の獲得や、探査拠点としての衛星活用の可能性を検証する役割も担う。

2031年の試料地球帰還に向けた長旅

MMXは2030年11月に火星圏を出発し、地球への帰還ルートに入る。2031年7月には、採取した試料を収めたカプセルをオーストラリアの砂漠地帯に投下する計画だ。米国や中国も達成していない火星圏からのサンプルリターンという難関に向け、探査機はこれから約5年間の長期間にわたる観測と航行を開始する。

執筆者について: nipponese

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