日本語版
最新ニュース
世界

韓国ロケット「ヌリ号」が打ち上げ成功、搭載した15基のうち14基を軌道投入したと韓国宇宙航空庁が確認

韓国の国産ロケット「ヌリ号」は10月7日、5回目の打ち上げを実施し、計14基の衛星を目標軌道へ投入することに成功した。超小型衛星「ネオンサット」5基を一度に放出する群集運用ミッションを完遂し、韓国の宇宙輸送能力を改めて証明したと、朝鮮日報などが報じている。 ヌリ号が過去最多の15基を搭載し打ち上げ成功 韓国の国産ロケット「ヌリ号」は、10月7日午後0時25分、全羅南道高興郡の羅老宇宙センター第2発射台から打ち上げられた。朝鮮日報によると、今回のミッションでは計15基の衛星を搭載し、過去最多となる衛星射出に挑んだ。打ち上げから約20分で全ミッションが完了し、3段すべてのエンジンが正常に燃焼したことを韓国宇宙航空庁(KASA)が確認している。soraeによれば、搭載された15基のうち14基が予定通り軌道に投入された。 超小型衛星ネオンサットによる群集運用を開始 今回の主搭載衛星である超小型地球観測衛星「ネオンサット(NEONSAT)」2号機から6号機は、高度約570キロメートルから576キロメートルの軌道に配置された。朝鮮日報によると、ヌリ号は衛星同士の衝突を防ぐため、35から40秒間隔で上段の姿勢を制御しながら1基ずつ放出する高度な技術を披露した。このネオンサットは1基あたり100キログラム未満の小型衛星であり、来年予定される6回目の打ち上げでさらに5基が追加されれば、計10基体制で韓半島を1日3回以上観測可能になる。 写真:AFPBB News キューブ衛星が担う多角的な宇宙実験 ロケットには主衛星に加え、10基のキューブ衛星も搭載された。これらは「宇宙実験室」としての役割を担い、上層大気の電離圏観測や微小粒子状物質の追跡、宇宙放射線環境の測定など多様な任務を遂行する。soraeの報道では、分離された10基のうち9基が軌道に投入され、そのうち8基との交信が成功した。1基については放出装置の不具合により射出されず、残る1基についても現在交信を試みている状況だと伝えられている。 次世代ロケット開発に向けた民間との連携 AFPBB Newsによると、今回の打ち上げでは発射管制センターの操作卓22台のうち20台を民間企業の人員が担当しており、民間主導の産業基盤構築が進んでいる。韓国政府は2032年までに約2兆2921億ウォンを投入し、再使用可能な次世代ロケットの開発を計画している。現在のヌリ号は使い切り型であるが、次世代ロケットではメタン燃料エンジンの採用や1段目の回収技術を導入することで、打ち上げコストの削減と高頻度な運用を目指す方針だ。 再点火技術が今後の宇宙開発の鍵に 韓国科学技術院(KAIST)のチン・ジョングン教授は、AFPBB Newsの取材に対し、現在のヌリ号には3段目のエンジン再点火機能がないため、複数の衛星を異なる高度に送り込むには限界があると指摘した。今後は次世代ロケットにおいて上段の再点火技術を確立することで、任務の多様性を広げる必要がある。韓国政府はヌリ号を年1回以上のペースで定期的に打ち上げつつ、将来的には民間が主導して年2〜3回以上の打ち上げを行える環境の整備を進めるとしている。

韓国ロケット「ヌリ号」が打ち上げ成功、搭載した15基のうち14基を軌道投入したと韓国宇宙航空庁が確認

韓国の国産ロケット「ヌリ号」は10月7日、5回目の打ち上げを実施し、計14基の衛星を目標軌道へ投入することに成功した。超小型衛星「ネオンサット」5基を一度に放出する群集運用ミッションを完遂し、韓国の宇宙輸送能力を改めて証明したと、朝鮮日報などが報じている。

ヌリ号が過去最多の15基を搭載し打ち上げ成功

韓国の国産ロケット「ヌリ号」は、10月7日午後0時25分、全羅南道高興郡の羅老宇宙センター第2発射台から打ち上げられた。朝鮮日報によると、今回のミッションでは計15基の衛星を搭載し、過去最多となる衛星射出に挑んだ。打ち上げから約20分で全ミッションが完了し、3段すべてのエンジンが正常に燃焼したことを韓国宇宙航空庁(KASA)が確認している。soraeによれば、搭載された15基のうち14基が予定通り軌道に投入された。

超小型衛星ネオンサットによる群集運用を開始

今回の主搭載衛星である超小型地球観測衛星「ネオンサット(NEONSAT)」2号機から6号機は、高度約570キロメートルから576キロメートルの軌道に配置された。朝鮮日報によると、ヌリ号は衛星同士の衝突を防ぐため、35から40秒間隔で上段の姿勢を制御しながら1基ずつ放出する高度な技術を披露した。このネオンサットは1基あたり100キログラム未満の小型衛星であり、来年予定される6回目の打ち上げでさらに5基が追加されれば、計10基体制で韓半島を1日3回以上観測可能になる。

韓国ロケット「ヌリ号」が打ち上げ成功、搭載した15基のうち14基を軌道投入したと韓国宇宙航空庁が確認
写真:AFPBB News

キューブ衛星が担う多角的な宇宙実験

ロケットには主衛星に加え、10基のキューブ衛星も搭載された。これらは「宇宙実験室」としての役割を担い、上層大気の電離圏観測や微小粒子状物質の追跡、宇宙放射線環境の測定など多様な任務を遂行する。soraeの報道では、分離された10基のうち9基が軌道に投入され、そのうち8基との交信が成功した。1基については放出装置の不具合により射出されず、残る1基についても現在交信を試みている状況だと伝えられている。

次世代ロケット開発に向けた民間との連携

AFPBB Newsによると、今回の打ち上げでは発射管制センターの操作卓22台のうち20台を民間企業の人員が担当しており、民間主導の産業基盤構築が進んでいる。韓国政府は2032年までに約2兆2921億ウォンを投入し、再使用可能な次世代ロケットの開発を計画している。現在のヌリ号は使い切り型であるが、次世代ロケットではメタン燃料エンジンの採用や1段目の回収技術を導入することで、打ち上げコストの削減と高頻度な運用を目指す方針だ。

再点火技術が今後の宇宙開発の鍵に

韓国科学技術院(KAIST)のチン・ジョングン教授は、AFPBB Newsの取材に対し、現在のヌリ号には3段目のエンジン再点火機能がないため、複数の衛星を異なる高度に送り込むには限界があると指摘した。今後は次世代ロケットにおいて上段の再点火技術を確立することで、任務の多様性を広げる必要がある。韓国政府はヌリ号を年1回以上のペースで定期的に打ち上げつつ、将来的には民間が主導して年2〜3回以上の打ち上げを行える環境の整備を進めるとしている。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。